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ドジャースの大谷翔平投手はエンゼルス時代の2023年に負った右ひじの故障により、移籍1年目は打者に専念。本塁打、打点の二冠や「50-50(50本塁打50盗塁)」を達成するなど、記録的なシーズンを送り世界一に貢献した。
迎える2025年シーズンに期待されるのが2年ぶりとなる二刀流としての復活。地元メディアも大きな関心を寄せており、指揮官も現状に好意的な言葉を並べている。
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■早速ブルペン入りで150キロ超え
大谷はキャンプイン前から度々投球シーンが報じられるなど、5月と言われる復帰に向けて歩みを進めている。キャンプイン後にはブルペン入りし、150キロを超える球速を記録しており、順調な調整ぶりで実戦での復活にも期待が高まっている。
現地メディア『ドジャース・ネーション』では、「ドジャースのデーブ・ロバーツが、ショウヘイ・オオタニの投球がすでに好調であることに驚き」と題した記事を掲載。二刀流の大谷を管理する立場であるデーブ・ロバーツ監督のコメントを紹介している。
ロバーツ監督は大谷の状態について「まだ進行中のプロセスがある。彼は長いシーズンが続くことを理解しているし、我々が求めていることはなんでも受け入れている」と完全復帰に向けては段階を踏んでいくとしながらも、「こんなに早く回復しているのには驚いているし、このような状態を見るのは素晴らしいことだ」と現状には満足感を示している。
記事内では打者として自身最高のスタッツを記録した昨年の大谷について「ロサンゼルスがワールドシリーズに進出する上で頼りにした柱のひとり」と評価しつつ、「オオタニが野球の伝説をさらに押し進めて投手に戻ることで、ディフェンディングチャンピオンにMLBのほかのどの球団にもない優位性を与える」と唯一無二の存在である“二刀流・大谷”の脅威に言及している。
順調なステップを踏みながら投手への復帰も進める大谷。メジャー8年目を迎えるシーズンでどのような姿を見せていくのか。
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