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今オフも大型補強を続け、戦力を強化したドジャース。抜かりのない取引を進めたが、米スポーツメディア『FANSIDED』は26日(日本時間27日)、「すべての動きが大当たりとなるわけではない」とし、ギャビン・ラックス内野手をレッズへトレードしたことは早計だった可能性があると指摘した。
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■「後々大きな損失になるかもしれない」
サイ・ヤング賞左腕ブレイク・スネル投手を皮切りに、佐々木朗希投手、タナー・スコット投手、カービー・イエーツ投手ら注目選手を次々獲得したドジャース。テオスカー・ヘルナンデス外野手やクレイトン・カーショー投手、“キケ”ことエンリケ・ヘルナンデス内野手らとの再契約にも成功し、ワールドシリーズ連覇へ向けて万全の編成を敷いた。
しかし、『FANSIDED』は1つの懸念を表明。「キム・ヘソンの打撃は、ギャビン・ラックスのトレードが早計だった可能性を示す。チームは今オフ多くの補強を行った。しかし、彼を放出したことは、後々大きな損失になる可能性がある」と指摘した。
ラックスは2016年のドラフト1巡目(全体20位)でドジャースから指名。23年の春季キャンプで膝を負傷し、同シーズンは全休。復帰した昨年は遊撃手から二塁手にコンバートされ、139試合で打率.251、10本塁打、50打点という成績をマークした。
ただ、チームは新たに韓国プロ野球からキム・へソン内野手を獲得。これにより内野陣が飽和状態となったため、押し出される形で今年1月にトレードでレッズへ移籍した。
■「補強がすべて成功するとは限らない」
ロサンゼルスを去ったラックスは新天地のキャンプで躍動。その姿を見た同メディアは「ドジャースであっても、すべての補強が成功するとは限らない。チームは韓国からキム・ヘソンを獲得した。彼が守備の名手として活躍しつつ、打撃面で必要な調整を行い、レギュラーとして定着することを期待している。しかし、その適応プロセスは予想以上に時間がかかりそうだ」と言及。続けて「キムをロースターに加えるために放出したラックスが、後々大きな損失となるかもしれない」と記した。
そして、「ドジャースはラックスをトレードしたことを後悔しているかもしれない。もちろん、彼もこれまで大きな可能性を示してきたものの、シーズンを通してそれを完全に発揮したことはなかった。しかし、キムがスイングや打撃アプローチを調整している間、ドジャース首脳陣はラックスが入るラインナップの方が、代わりの選手で組むラインナップより優れていると感じるだろう」と主張した。
キムは守備面では合格点を与えられているが、打撃が低調。「26人枠」(アクティブロースター)から外れ、開幕はマイナーで迎える可能性が指摘されている。今回の同メディアの記事は「ラックスのままで良かったのでは?」という声を反映した形になっている。
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