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大谷翔平投手の「二刀流調整」が急ピッチで進んでいる。
22日(日本時間23日)にはキャンプ3度目のブルペン入り、翌23日(同24日)には初めて「ライブBP」で打席に入った。カブスとの開幕戦(3月18、19日、東京ドーム)に向けて、仕上がりは順調の様子。練習の模様を米複数メディアが伝えている。
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■手術明け最速の153キロをマーク
大谷は春季キャンプ3度目のブルペン入りで、25球を投じた。過去2度のブルペンで投げていたストレート、ツーシームのほか、この日は2023年に多投した球種の1つ、カッターも解禁。不安な様子は微塵もなく、ストレートの球速は右肘手術後最速となる95マイル(約153キロ)に達した。
投球練習を見守ったデーブ・ロバーツ監督は「球速は95マイルまで行った。ショウヘイにとって本当に良い一日だった。素晴らしい内容だったよ」と目を細め、特にカッターを加えたことを「大きな一歩」と呼んだ。
マーク・プライアー投手コーチも先週の段階で「彼は本当に良い状態に見える。手術を受けた選手としては驚くほどだ。(右肘だけでなく、昨年末に手術を受けた)左肩も影響があるようには見えない。もちろん、彼自身は何かしら感じているかもしれないが、全体的にはとても良い状態だ」と回復ぶりに目を見張っていた。
■バットを折り絶叫「やべえ!」
ブルペン投球の翌日となる23日(同24日)には、実戦形式の練習「ライブBP」に打者として初参加。20歳のニコラス・クルーズ投手相手に18スイングをかけ、安打性の当たりは2本。いずれも右方向への強烈な打球だった。
また、バットが折れるシーンもあったが、本人は「やべえ!」と叫んだ後、「ジャスト・ツー(バットが残り2本しかないよ)」と余裕の笑顔を見せた。
同監督は「オオタニはたくさんスイングして、(本人も)良い感覚だと言っていたよ」とコメントし、改めて今月末のオープン戦にDHで出場する予定だと話した。
「投打二刀流」の調整はスケジュール通りに進んでいるようだ。
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