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ナショナルズの小笠原慎之介投手が23日(日本時間24日)、オープン戦に初登板した。メッツ相手に先発し、1回を1安打無失と好投。試合後には「今日は特別な日になった」と語るなど、先発ローテーション入りに向けてアピールに成功した。MLB公式サイトなど米複数メディアが試合の様子を伝えている。
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■最速148キロに指揮官も満足気
先発のマウンドに上がった小笠原。先頭タイロン・テーラー外野手にはカウント1-0からの速球をフェンス際まで飛ばされたが、中飛に打ち取った。次打者も中飛に仕留めたものの、3番ジェシー・ウィンカー外野手には初球の速球を左翼線に運ばれ、二塁打を許した。
しかし、続く4番ルイス・デロスサントス内野手を遊ゴロに抑え、冷静にピンチを脱出。1回をわずか8球で終え、無失点で交代した。
小笠原は試合後、「最初の打者にいい当たりをされ、動揺しましたが、その後は大丈夫でした。最後まで投げきることができて本当にうれしいです。問題ありませんでした」とコメント。そして、「今日は私にとって特別な日です」と笑顔を見せた。
初登板を見守ったデーブ・マルティネス監督は「彼はストライクゾーンの周りを攻めて、打者にスイングさせる。それがいいんだ。ストレートの球速も92マイル(約148キロ)まで出ていたし、良かった。少し緊張していたけど、それは当然のこと。でも、いいボールを投げていたよ」と評価した。
■「もっとチェンジアップ投げて」
この日は速球主体だったが、指揮官は球種や配球についても言及。「彼はブレーキングボールを1球、チェンジアップを1球投げた。ただ、彼のチェンジアップは本当にいい球だから、もっと混ぜていくべきだ」と話したほか、「相手打者の多くは初球をスイングしていた。打者を攻め込んでストライクを投げる、早いカウントでアウトを取る、そうなれば理想的」と話した。
MLB公式サイトによると、小笠原はファウルでカウントを稼ぎたいと考えており、そのためにスイーパー習得に取り組んでいるという。また、同サイトは、チームは今季5人制ローテを採用する予定のため、小笠原は中4日というメジャー流の登板間隔にも慣れる必要があると指摘した。
ただ、同監督は「彼は自分のルーチンを変えることにも前向きに取り組んでいる。今のところ、本当に良い状態だ。(キャンプから2週間で)素晴らしいチームメートになった」とし、適応力の高さを称えた。
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