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卓球の「ITTF-ATTUアジアカップ2025」は22日、女子シングルスの準々決勝が行われ、世界ランキング6位の張本美和(木下グループ)は同1位の孫穎莎(中国)と対戦。2-4で敗れ、ベスト4進出を逃した。
敗れたものの世界女王相手に真っ向勝負を挑んだ張本美。試合後の孫穎莎のコメントを現地メディアが報じている。
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■アジア卓球決勝の再現ならず
張本美は昨年10月の「ITTFアジア卓球選手権」決勝で孫穎莎相手にシングルスで初勝利。再びアジアの戦いで実現したマッチアップでは、互いにゲームを取りあう接戦に。張本美はバック対バックでの打ち合いで引けを取らず、世界女王に対抗する。
カギを握ったのが第5ゲーム以降の展開で、このゲームを取り切った孫穎莎が先に王手をかける。第6ゲームでは張本美が9-4と大きくリードを広げものにしかけたが、終盤に驚異の集中力を発揮した孫穎莎が連続ポイントでデュースに持ち込み、最後は11-13で張本美を退けることになった。
中国メディア『捜狐』が伝えたのが試合後の世界女王のコメント。孫穎莎は第6ゲームのビハインドからの逆転に「負けている時でもすべてのポイントに集中しなければいけない。試合はまだ終わっていないし、このゲームもまだ終わってなかったので、ポイントごとに追いつきたいと思っていた」と振り返った。
孫穎莎は「応援してくれる人がたくさんいたので、自分を信じなければならなかった」とも言及し、地元開催で勝利に言及。張本美は最後まで追い詰めたものの、百戦錬磨の女王の意地の前に最後は屈することになった。
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