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卓球の「シンガポールスマッシュ2025」が行われており、日本選手たちが今年最初のWTTグランドスマッシュで奮闘を見せた。
なかでも女子シングルスで伊藤美誠(スターツ)とともにベスト8入りしたのが早田ひな(日本生命)。昨年は左腕の負傷で苦しむ時期も見られたなか、2025年に入り完全復調の気配を見せている。
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■全日本では張本美ら新鋭退ける
早田は昨年のパリ五輪で2種目メダルに輝いた一方で左腕を負傷し、公式戦復帰までに3カ月ほどを要した。万全のコンディションでないなか大会への出場を続けていたが、1月に行われた「天皇杯・皇后杯 2025年全日本卓球選手権大会」で大藤沙月(ミキハウス)、張本美和(木下グループ)といった新鋭たちを退けて、3連覇を達成した。
そのままシンガポールへ乗り込んだ早田の調子は変わらず、初戦から順調に勝ち星を積み重ねた。そして迎えた7日の準々決勝では世界ランキング4位の陳幸同(中国)と対戦。フルゲームの末に敗れたものの、大会屈指の激闘を演じ、怪我と向き合いながら選手として新たなフェーズに進んだ早田の復調ぶりを示した。
そんな日本女子のエースに対して、中国メディア『捜狐』は「両者ともとても良いプレーを見せ、非常に高いレベルだった」と陳幸同との戦いに触れつつ、現在の状態に言及。「ヒナ・ハヤタの今の状態は絶好調のようで、攻撃のなかで緊迫した状態で常にプレーすることができ、質の高いボールをいくつも備えていた」とその技術力に称賛の声を寄せている。
今大会ともにベスト8に駒を進めた同学年の伊藤とともに存在感を放った早田。全日本後には自身のキャリアを「シーズン2」と表現した24歳の2025年にも期待が高まっていく。
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