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MLB公式サイトは7日(日本時間8日)、「スプリングトレーニングに向けた7つの希望的観測」と題した記事を掲載。キャンプインを目前に控え、統計や計算に基づいた予測ではなく、楽観的な視点で様々な「最高のシナリオ」を提案した。
そのひとつに挙げられたのが、エンゼルスの主砲マイク・トラウト外野手。通算378本塁打のレジェンドは近年故障が絶えず、満足なシーズンを過ごせていない。
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■昨季は左膝半月板損傷で長期離脱
現在33歳のトラウトは、2009年のドラフト1巡目全体25位でエンゼルスに入団。11年にメジャーデビューを果たし、翌12年には早くも30本塁打をマーク。リーグ屈指の強打者として瞬く間に頭角を現し、14年、16年、19年と3度のMVPを受賞。22年には規定打席未到達ながらも、119試合で40本塁打を放って9回目のシルバースラッガー賞を獲得した。
現役最高の外野手として君臨してきた一方で、近年は故障に悩まされることが多数。昨季は左膝半月板損傷で29試合の出場に留まり、打率.220、10本塁打、14打点、6盗塁と振るわなかった。
■中堅手での出場を大幅に減らす予定
公式サイトは記事のテーマに沿って、「トラウトが1年中健康でいること」を祈願。「野球界がこれ以上に望むことがあるだろうか。トラウトが82試合より多く出場したのは、直近のMVPを受賞した2019年以降では1度だけ。昨季はフィールドに立ったのがわずか29回で、4月29日以降1試合も出場していない。その29試合でOPS+140を記録し、10本塁打を放って優秀だった点は強調したい。だが、トラウトがトラウト足る姿をフルシーズン見られたのは久しく前の話だ」と嘆いた。
「エンゼルスはトラウトの健康を維持し、より良いチームを作るためにできることをしている。今季は中堅手での出場を大幅に減らす予定であり、これは恐らくもっとも早く実行すべき動きだった。そして、最終的な目標は彼に初のポストシーズン勝利をもたらすことだが、今のところはせめて125試合ほど出場してくれるだけでも十分だ。それくらいの願いなら、叶っても良いだろう?」と、控えめに期待を込めた。
今季こそトラウトの復活は見られるのか。エンゼルスと結んだ大型契約は2030年まで残っている。
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