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米スポーツ専門局『ESPN』は6日(日本時間7日)、「2025年スプリングトレーニング:ドジャースの注目ポイント5選」と題して、記事を公開。春季キャンプのスタートが間近に迫る中、見所をチョイスした。
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■「若手投手の健康維持に苦戦」
ドジャースのキャンプ日程は、バッテリー組が11日(同12日)からスタートし、野手組の合流は15日(同16日)からとなっている。昨季王者の始動とあって、例年以上に大きな注目を集めそうだが、専門局『ESPN』は今回、キャンプで注目すべきポイントを5つ挙げた。
その中には「ロウキ・ササキはどのようにMLBへ適応していくのか」というテーマもあり、「令和の怪物」が日本の野球から米国の野球へスムーズに移行できるか注目した。
同局は23歳の佐々木朗希投手について、非常に高いポテンシャルがあると評価した上で「彼の右腕は特別な存在だが、同時に脆弱でもある。これは近年、若手投手の健康を保つのに苦戦しているドジャースにとって大きな試練となる」と紹介。
佐々木はロッテ時代からシーズン通してローテーションを守ったことがなく、投げたイニング数も少ないことが球界関係者の間では懸念されている。そこで、同局は先発ローテを守るために、球団と佐々木がどのような取り組みをキャンプで見せるのか予想した。
■「球速を取り戻すことが最優先」
「ドジャースはスプリングトレーニング中、多くの時間を費やしてササキのフォーシームの球速を取り戻すために調整を行う。そして、その一環として過去のケガの影響で投球フォームがどのように変化したか、そのあたりも詳しく分析していくことになる」とし、まずは昨年低下した球速を取り戻すことが最優先と伝えた。
その上で「ササキの決め球であるスプリッターを最大限に活かすため、球種の組み合わせにも調整を加えていく。具体的にはカッターやツーシームを取り入れることで、スプリッターの効果をより引き出すことを目指す」とし、投球の幅を広げることにも言及した。
1年目の佐々木については当初、適応を優先させるためにスロースタートになると見られていた。しかし、アンドリュー・フリードマン編成本部長は先日、「スプリングトレーニングから全力で始動する」と述べ、準備が整えば開幕からローテーションに入ると明言。さらに「イニング制限を設ける予定はない」とも付け加えた。
佐々木がどのようにフィットしていくのか。キャンプの見所であることは間違いないだろう。
同局が選んだ5選のうち残りの4テーマは「ショウヘイ・オオタニはどのように二刀流として復帰するのか」「ムーキー・ベッツの遊撃手起用はうまくいくのか」「補強はもう終わりか」「MLBの“悪役”となることを彼らはどう受け止めるのか」となっている。
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