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MLB公式サイトは1月31日(日本時間2月1日)、「試合を左右する、過小評価されがちな Xファクターとは」と題した記事を公開。強風が及ぼす打球への影響について分析した。
「風で飛距離を削られた打球」では、ドジャースの大谷翔平投手の“幻の本塁打”が4位にランクイン。もっとも風の影響を受けやすいとされる、カブスの本拠地リグレーフィールドでの一打だった。
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■完璧に捉えた大飛球も……
記事を担当した公式アナリストのマイク・ペトリエーロ氏によると、MLBの分析システム「スタットキャスト」には、最近2シーズンの間に「Weather Applied Metrics(ウェザー・アプライド・メトリクス)」 という技術が導入され、試合中にリアルタイムで風の影響を測定できるようになったとのこと。
2023年と24年、もっとも風の影響を受けた球場がカブスの本拠地リグレーフィールドで、25フィート(約7.6メートル)以上飛距離が変わった打球の40%以上を占めたそう。加えて、本塁打が阻止された数でもトップだったと明かされた。
「風で飛距離を削られた打球」の4位には、昨季4月5日(同6日)に大谷が放った打球が57フィート(約17.3メートル)でランクイン。カブス戦の第5打席で、相手3番手ジュリアン・メリーウェザー投手のスライダーを豪快に振り抜き、角度36度、打球速度110.2マイル(約177.3キロ)の大飛球が中堅へ。本塁打性の当たりに見えたが、定位置から少し下がったポジションで難なくキャッチされた。
2015年以降、同様の打球は20本記録されており、そのうち18本はスタンドインだった幻の本塁打。ペトリエーロ氏は、「チームが風を考慮した戦略を本格的に導入すれば、これまで以上に細かいデータ分析が勝敗を分ける時代が来るかもしれない」との見解を示している。
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JULIAN MERRYWEATHER GETS SHOHEI OHTANI TO FLY OUT TO CENTER FIELD! INNING OVER.
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— Cubs Zone (@CubsZone) April 5, 2024