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卓球の「シンガポールスマッシュ2025」は7日、女子シングルスの準々決勝が行われる。世界ランキング8位の伊藤美誠(スターツ)は同3位の王芸迪(中国)と対戦する。
同学年の早田ひな(日本生命)とともに8強入りを果たした伊藤。世界トップ3の中国勢相手にどのような戦いを見せるかは注目となる。
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■過去の戦績は2勝8敗
伊藤は1月下旬の「天皇杯・皇后杯 2025年全日本卓球選手権大会」ではベスト4入りし健在ぶりをアピール。準々決勝では平野美宇(木下グループ)とのフルゲームを制するなど、要所での勝負強さも目立った。
迎えた今大会は1回戦で金娜英(韓国)に3-1で勝利すると、2回戦では36歳のベテラン、チャン・モー(カナダ)相手に2度のデュースになりながらも勝ち上がり。そして、3回戦では屈指のサウスポーである銭天一(中国)相手に中盤以降は圧倒。世界ランキング10位の相手を3-1で退けて、女子シングルスでは早田とともにベスト8入りした。
伊藤の前に立ちはだかるのが王芸迪で2試合連続の中国勢。国際大会では10度の対戦があり、戦績は伊藤が2勝8敗と負け越している。小柄ながら力強い両ハンドを放ち、ラリーでも強さを発揮する相手に伊藤が立ち上がりで主導権を握れるかが世界トップ3の相手攻略にはカギを握ってくる。
伊藤は勝利すれば準決勝で第1シードの孫穎莎(中国)と対戦する可能性があり、注目のマッチアップが実現するかも焦点となってくる。上位争いに参戦してきた伊藤が“中国勢連破”で、さらなるインパクトを残すことができるか。
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