
ドジャースと再契約を結んだテオスカー・ヘルナンデス外野手が1月30日(日本時間31日)、野球専門ポッドキャスト『ファウル・テリトリー』に出演。チームに対する思いや同僚・大谷翔平投手との関係性を語った一方で、古巣ブルージェイズに対しては苦言を呈した。
◆人気者“キケ”帰還の可能性は…… 現地メディアが言及の現状、ド軍編成本部長は「扉は決して閉ざされることがない」と断言
■「彼はトロントに残りたがっている」
2017年から22年までブルージェイズでプレーしたT・ヘルナンデスが、ブラディミール・ゲレーロJr.内野手を巡る古巣の対応に苦言を呈した。
言うまでもなく、ゲレーロJr.は現在のブルージェイズにおいて最大のスター。ただ、今季終了後にフリーエージェント(FA)となるため、チームとしては契約延長交渉を急ぎまとめたいところ。しかし、お互いの希望条件に隔たりがあるようで、ここまで締結には至っていない。
そんな状況を見て、ゲレーロJr.と自主トレをともにする友人のT・ヘルナンデスが口を開いた。「なぜ球団は彼と契約延長を結ばないのか分からない。選手としては、チームが自分を引き留めようとしないのを見ると腹が立つこともある」と本音を吐露。「でも、ブルージェイズとしても、そんな状況をブラディ(ゲレーロJr.の愛称)に経験させたくはないと思う。だから、うまくまとまることを願っている。彼はチームに残りたがっているからね。でも、これは最終的にはビジネスの話だし、自分と家族にとって最善の選択をしなければならないんだ」と説明した。
■大谷翔平やソトに続く大型契約の可能性
その上で、ドジャースに移籍するなら話は別だが、そうでないならブルージェイズはゲレーロJr.を残すべきと訴えた。
ゲレーロJr.はすでにメジャーを代表するスラッガーの1人だが、まだ25歳という若さ。そのため、FA市場に出れば今オフのフアン・ソト外野手(メッツ)や昨オフの大谷翔平投手(ドジャース)に迫る大型契約が予想されている。
契約延長交渉が決裂した場合、ブルージェイズとしては何の見返りもなくFA市場に送り出すことになりかねず、そうならないためにはトレードに出して、代わりに若手有望株らを手に入れたほうが得策という考えもある。
ブルージェイズは果たしてどんな決断を下すのか。夏のトレード期限を目途として、移籍市場に大きな動きが訪れる可能性は否定できない。
◆ロバーツ監督が言及した“投手・大谷翔平”の現状 5月復帰予想も「もっと早くなるかも」と早期の二刀流復活へ現実味
◆「想像をはるかに超えていた」ドジャースGMが明かした大谷翔平のこだわり……「ルーティンを守ることに並々ならぬ努力を注ぐ」