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ヤンキースは25日(日本時間26日)からドジャースとのワールドシリーズを迎える。2009年以来15年ぶりの世界一を果たし、名門復活となるかは注目が集まっている。
そんななか、ポストシーズンでここまで5本塁打を放ち打線を支えるのがジャンカルロ・スタントン外野手。米メディアも34歳の大砲に対して、キーマンのひとりになると言及している。
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■ガーディアンズ戦で圧巻の5戦4発
ヤンキースはレギュラーシーズンで58本塁打を放ったアーロン・ジャッジ外野手がポストシーズンに入り不振。打率.161、2本塁打、6打点と本来の輝きを放てずにいる。
そんなチームにおいて、フアン・ソト外野手とともに打線をけん引するのがスタントン。2度の本塁打王、メジャー通算429本の実績を誇る34歳のベテランが奮起し、ロイヤルズとの地区シリーズで1号を放つと、ガーディアンズとのア・リーグ優勝決定シリーズでは3試合連続を含む5試合で4発の大暴れ。シリーズMVPに選出された。
米スポーツ専門局『ブリーチャー・レポート』は、「ヤンキース対ドジャースのワールドシリーズに対する6つの疑問」と題した特集記事でスタントンに言及。3つ目のトピックとして「ジャンカルロ・スタントンはこの調子を維持できるのか?」と取り上げている。
記事内ではスタントンのガーディアンズ戦での圧倒的な活躍を称えたうえで、「ドジャースの投手がスタントンと対戦する際には、少なくともミスになる球は避けなければいけない」とドジャースにとっては危険なバッターになると見ている。
■3シーズンの打率は「.213」
一方で、今季シーズン打率.233に終わるなどムラッ気のある選手でもあるスタントン。「ここ3シーズンのレギュラーシーズンの打率は.213で出塁率は.291に過ぎない」と近年の成績を紹介しつつ、「彼はまさにオール・オア・ナッシングの打者だ」と評価。
それでも、「ワールドシリーズでスタントンが『オール』か『ナッシング』かどうかは大きな影響をもたらす可能性がある」とヤンキースのなかでもカギを握る選手であると分析している。
ここまでのヤンキースをけん引してきたスタントン。25日(同26日)から始まるワールドシリーズでもその打棒を見せ続けることができるのか。
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