ブレーブスのマルセル・オズナ外野手が20日（日本時間21日）、本拠地でのフィリーズ戦に「3番DH」で出場し、6回の第3打席で37号ソロ本塁打を放った。これでナ・リーグ本塁打トップのドジャース大谷翔平投手に2本差と迫った。
オズナは打率、打点で1位となっており、三冠王が現実味を帯びている。ナ・リーグ東地区のライバル対決となった一戦は、2位ブレーブスが首位フィリーズに3－1で勝利し、ゲーム差を6に縮めた。
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■本塁打レースで大谷に2本差接近
1－1の同点で迎えた6回。先頭オズナは先発右腕ザック・ウィーラー投手の3球目フォーシームを完璧に捉え、センターバックスクリーンに運んだ。飛距離432フィート（約132メートル）を記録した37号は、打った瞬間に本塁打と分かる豪快な確信弾。39本の大谷に迫ると同時に、貴重な勝ち越しアーチとなった。試合はさらに1点を加えたブレーブスが、首位フィリーズ相手に勝利。ワイルドカード争いでも3位をキープし、ポストシーズンへ向けても貴重な1勝を手にした。
ブレーブスは前日、強打の三塁手オースティン・ライリーが右手を骨折。少なくともレギュラーシーズンの残り試合を欠場することになった。チームにとっては痛い離脱で、チームを率いるブライアン・スニッカー監督も「率直に言ってオースティンの状況とギプス姿を見て、我々は少し落ち込んだ状態で試合を始めることになった」と声を落とした。
■ポストシーズンをにらんだ戦い
しかし、そんなチームの危機を救ったのが、現在三冠王に向けて爆進中のオズナ。「フィリーズとの試合は、我々にとってプレーオフみたいなものだ」とポストシーズンをにらんだ戦いになるとコメントした上で、自身のタイトルについては気にならないとした。
米紙『ワシントン・ポスト』などによると、オズナは三冠王について水を向けられると「考えていない」と話したという。「気にしても仕方ないよね。だって皆が知っているように、戦う相手はロボットなんだから。オオタニはロボットだ」とジョークを交えて笑った。「彼がまた打ち、突き放されても気にしないよ。また頑張るだけ」と話し、ロボットのように完璧な大谷の動向に一喜一憂しても意味がないと訴えた。
大谷とオズナのデッドヒートはしばらく続きそうだ。
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