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スポーツ専門局『ESPN』は20日、「フアン・ソト…… そして他には誰がいる? 2024年のフリーエージェント・ランキング」と題して記事を公開。今オフのFA戦線に関する見通しを記した。また、米紙『ニューヨーク・ポスト』の看板記者ジョン・ヘイマン氏も専門局『MLBネットワーク』の番組に出演し、ヤンキースのフアン・ソト外野手の新天地について言及した。
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■獲得には「最低でも5億ドル必要」
記事を担当した『ESPN』のカイリー・マクダニエル記者は「ここ2年のアーロン・ジャッジ、ショウヘイ・オオタニに続き、今年は1人のスター選手がいる。フアン・ソトだ」と紹介。2022年のジャッジ、23年の大谷と来て、今冬のFA市場の目玉はソトになると伝えた。
同記者は球団関係者28人に対して取材を行い、ソトの市場価値を調査。その結果、「少なくとも10年総額5億ドル(約729億円)が必要」という見方が大勢を占めていると伝えた。さらに今季は所属するヤンキースで好調をキープしているため、この条件を超えてくる可能性が高いと指摘。どれほどの上積みになるか、それは獲得に名乗りをあげるチーム次第だと説明した上で、本格的に競合するのは3、4球団と推測した。
■ヤンキース残留が1位、2位にメッツ
球界の名物記者ヘイマン氏も専門局『MLBネットワーク』の番組に出演し、ソトについて言及。新天地候補をランク付けし、大谷翔平投手の所属するドジャースを3位とした。「3位にはドジャースを挙げます。非常に魅力的なチームで、スター選手たちが行きたがる場所です。彼らにどこまで予算があるのか分かりません。これまでも多くを費やしてきましたが、何が起こるかは分かりません。ドジャースを見くびってはいけません」と力説した。
ヘイマン記者は1位にヤンキースを挙げ、残留を本命視。2位にはメッツを指名し、ニューヨークの2球団が最有力とした。そのほか、4位ジャイアンツ、5位ブルージェイズとした。
■「多くの才能を追加することに意欲的」
このコメントを受けて米メディア『ドジャース・ネーション』も反応。「ドジャースはショウヘイ・オオタニやヨシノブ・ヤマモトらスター選手を獲得するために多額の資金を投じてきたが、さらに多くの才能を追加することに意欲的だ。特にアンドリュー・フリードマン編成本部長は完全に惚れ込んだ選手に対しては、大胆な勝負に出ることをためらわない」とし、ソト争奪戦に参加する可能性を指摘。
その上で「ドジャースが全力で獲得に向かうかどうか不明だが、獲得自体は決して不可能ではない。彼をオオタニ、ムーキー・ベッツ、フレディ・フリーマンらが並ぶラインナップに加えることができれば、実質的にオールスター級の打線が完成することになる」と期待を寄せた。
ポストシーズン次第で補強プランは変更されるはずだが、25歳の若き天才ソトがFA市場の主役であることには変わりない。大谷との共闘はあるのか、注目が集まりそうだ。
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