【クイーンS/追い切り診断】ボンドガールを超える「A」の高評価 勝負気配は相当高く、「穴の資格十分」 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【クイーンS/追い切り診断】ボンドガールを超える「A」の高評価 勝負気配は相当高く、「穴の資格十分」

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【クイーンS/追い切り診断】ボンドガールを超える「A」の高評価 勝負気配は相当高く、「穴の資格十分」
  • 【クイーンS/追い切り診断】ボンドガールを超える「A」の高評価 勝負気配は相当高く、「穴の資格十分」

第72回クイーンステークス(28日/GIII、札幌芝1800m)にはヴィクトリアマイル4着のドゥアイズ、NHKマイルCでは不利を受け不完全燃焼だったボンドガール、C.ルメール×木村厩舎のウンブライル、武藤騎手と久々のコンビを組むモリアーナなどが出走予定。

本記事では、出走各馬の追い切りを診断し「S」「A」「B」の3段階で評価した有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「コガネノソラ」を取り上げる。

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■コガネノソラ

【中間調整】昨年10月、休みなく使われたデビュー4戦目で初勝利。ただし押せ押せの反動があったのか体調を崩し、成長も兼ねて陣営はじっくり休ませることを選択した。その甲斐あってか半年ぶりの復帰戦だった4月中山の1勝クラスをいきなり勝利、そこから中2週で挑んだスイートピーSも接戦を制し、これで芝1800m戦で3連勝とした。続くオークスは見せ場なしの12着に沈んだが、2回連続の中2週臨戦でさすがに疲れが出たようだし、単純に距離も長かったか。

その後、春のダメージがそこまででなかったことから適距離かつ軽斤量で挑めるクイーンSに進むのは既定路線。牧場での回復も順調だったようで予定通り7月上旬に函館へ入り調整が進んでいる。当初は70-40ペースの併せ馬でじっくりレース感覚を呼び起こし、1週前の函館ウッド併せ馬で5F67秒0(仕掛け)と速い時計を出し、レースが近いことを知らせた。1勝クラス相手とはいえ、手応え圧倒で追走先着と気迫面は申し分なし。

【最終追い切り】この中間付きっ切りだった丹内騎手がレース当週の追い切りにも騎乗。芝コース単走の攻めを消化した。疲れを残さず鞍上と息を合わせることに専念したような内容。序盤で物見をしたり、直線でも一本調子ではあったが、いずれもいい意味でリラックスできており、鞍上が馬のリズムを尊重したからこそだろう。脚捌きは軽快そのものだった。

【見解】詰めて使うよりはフレッシュな方が走るタイプ。中9週で臨める芝1800m牝馬限定重賞と、願ってもない条件だけに勝負気配は相当高いと見るべき。1週前の時点で仕上がっており、敢えて気が入り過ぎないよう丹内騎手が絶妙なサジ加減でリラックスさせた最終追いの調整も好感が持てる。洋芝は未知数も父ゴールドシップ×母父ロージズインメイならむしろ“鬼”の可能性さえ。穴の資格十分。

総合評価「A」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう)【重賞深掘りプロジェクト】調教ライター。競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。UMAJINでは「競馬サロン」開設以前から毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。

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