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MLBのトレード期限が30日(日本時間31日)に迫るなか、投手陣の補強が急務となっているのがドジャース。山本由伸投手やウォーカー・ビューラー投手などが故障者リスト(IL)入りしており、後半戦とその先に見据えるポストシーズンに向けてチームを整備したい。
そんななか、MLB公式サイトがドジャースの補強プランについて言及。リストアップされた選手のなかでも2人の動向に注目しているとみられる。
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■リリーフ投手の補強が急務
MLB公式で掲載されたのが「ドジャースはこれらのパワーピッチャーを補強するかもしれない」と題された記事。20日(同21日)時点での市場の動向を見ながら、ドジャースは2人の選手を獲得すべきだと進言されている。
一人目がホワイトソックスの左腕、ギャレット・クロシェ投手でドジャースへのトレードのうわさが度々報じられてきた。
記事内では今季ここまで6勝6敗ながら防御率3.02、107回1/3を投げ150奪三振と好成績を収めるクロシェに対し、「今季のMLBの先発投手で最も優秀な先発の一人である」と高評価。一方で、2022年にトミー・ジョン手術を行ったこともあり、「残りのシーズンでは彼の投球数は厳しくコントロールされる」と記されており、リリーフ要因として計算される可能性がある。
そしてもう一人がアスレチックスのメイソン・ミラー投手。今季ここまで1勝1敗15セーブ、防御率2.27の好成績を収める右腕は、オールスターで104マイル(約167.4キロ)の投球を見せた剛腕。まだ25歳と若く将来的にさらなる成長も期待される。
記事では「ドジャースが本当にリリーフ陣の補強に熱心であるならば、ミラーの獲得に目を向けるかもしれない」と不安定さを度々見せるブルペン補強としては適任だと推奨。そのなかで、「アスレチックスが25歳のミラーに対して、かなりの見返りを要求する可能性が高い」と有望株であるミラーの移籍に対しては、条件面もカギを握るとみている。
ブルージェイズの菊池雄星投手も候補に挙がるなど、投手陣の強化が濃厚とされるドジャース。残りわずかとなっているトレード期限までにどのような動きを見せるのか。
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