【中京記念/全頭診断】前走馬券内の伏兵は「0.0.0.7」で“消し”も 穴妙味はローテ魅力の惨敗組 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【中京記念/全頭診断】前走馬券内の伏兵は「0.0.0.7」で“消し”も 穴妙味はローテ魅力の惨敗組

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【中京記念/全頭診断】前走馬券内の伏兵は「0.0.0.7」で“消し”も 穴妙味はローテ魅力の惨敗組
  • 【中京記念/全頭診断】前走馬券内の伏兵は「0.0.0.7」で“消し”も 穴妙味はローテ魅力の惨敗組

今週は小倉競馬場で、第72回中京記念(GIII、芝1800m)が行われる。今年は中京ではなく小倉開催、1800m戦であることがカギとなりそうだ。

ここでは馬券検討のヒントとして、出走馬14頭の全頭診断を行う。

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■中京記念2024 出走予定馬全頭診断

・アナゴサン

芝重賞におけるミッキーアイル産駒の牡馬成績は【0.0.0.7】。牝馬に出世馬が偏る同産駒の特徴がよく表れたデータだ。直近は一貫してマイル以下を使われてきた馬でもあり、今年の施行条件もマイナスと言わざるを得ない。

・アルナシーム

前走エプソムCは5着。久々の左回りにもかかわらず、好メンバーが揃った一戦で大崩れしなかった点は収穫と言える。好走歴に乏しい点から小回りコース苦手説が囁かれているものの、同条件で掲示板外に敗れた4戦中3戦は道悪。好天が見込まれる日曜小倉でメンバー中上位の持ちタイムは魅力だし、過去のコース実績だけで即消しは禁物だ。

・エピファニー

2走前に当舞台の小倉大賞典を勝利。折り合いに難があるタイプゆえ、淀みないペースで流れたこともプラスに働いたのだろう。メンバーを見渡すと前めで運びたい馬が多く、この馬自身、右回りの芝1800mは【3.0.0.0】。斤量と夏競馬適性に死角がないわけではないが、ノーマークにはできない。

・エルトンバローズ

昨年の毎日王冠はソングライン、シュネルマイスターを撃破する大金星。マイルCS4着までは良い流れだったが、年明け以降は精彩を欠いてしまっている。戦ってきた相手と1800m適性からノーマークにはできないが、斤量59キロかつテンにいけていない現状は気がかり。外枠を引いてしまうと中心視は厳しいか。

・カテドラル

1年以上にわたって掲示板内から遠ざかる現状。ピークアウトしてしまった感は否めない。

・セオ

3勝クラス→リステッド競走と連勝中の馬。久々の芝1800m戦で迎えた前走は先行抜け出しの王道競馬で勝利と、覚醒を迎えた印象の1頭だ。ラジオNIKKEI賞のパフォーマンスを見るより本質的には広いコース向きだと思うが、夏競馬は近走の勢いを重視したい施行時期。枠の並び次第で評価上昇の可能性は十分だ。

・セルバーグ

中京開催だった昨年の本レース勝ち馬。当時のように先手を奪う競馬を選択してこそのタイプで、外差し馬場の前走も大負けしたわけではなかった。とはいえ今回は同型馬がこれでもかと揃ったメンバー構成。枠順とその並びに注目したい。

・ソレイユヴィータ

3勝クラスですら掲示板外が続く現状。厳しい。

・タガノパッション

牝馬限定戦を中心に使われる近走だが、春以降は掲示板外続き。好走が目立つ小倉替わりかつマクリ差しが利く脚質は魅力も、展開が向いたとしても3着が精いっぱいか。

・テーオーシリウス

昨年は小倉記念で2着に入った馬。ここは次走への叩き台と捉えたい。

・ニホンピロキーフ

前走鳴尾記念は不可解にも思える敗戦。高速馬場や枠順の影響もあったと思われるが、ひとつ挙げられるのは距離延長ローテの成績【1.1.0.2】に対し、距離短縮時の成績は【2.1.1.1】とパフォーマンスに差が出ている事実だ。マイラーズCではソウルラッシュ、セリフォスのGI級と好勝負を演じた馬。得意ローテでの一変は想定すべきだ。

・ボーデン

3勝クラスを制して臨む重賞の舞台。前走は斤量55キロに加え、暖かくなって馬体が絞れたこともプラスに働いた印象だ。今回は斤量こそ軽いが、東京や京都外回り、中京など自身の好走歴は直線の長いコースに集中。連続好走は至難の業か。

・ロングラン

芝での馬券内は1800mに限定。わかりやすく距離が取捨の基準となる馬だ。2000mの前走福島民報杯は馬券外も、自身の上がり3Fは2位。ヴィクトワールピサ産駒の芝重賞における距離短縮ローテの成績は【3.7.2.20】馬券内率37.5%、単複回収率は100%を超えており、臨戦過程に食指が動く1頭だ。

・ワールドリバイバル

復帰後はフタ桁着順続き。復調にはもう少し時間がかかりそうだ。

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UMAJIN.netより一部編集・転載(2024年7月18日 18:00公開の記事

著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。

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