【中京記念/危険な人気馬】充実4歳馬を“消し” GI馬も撃沈多数、「1.0.0.14」が示すハンデの壁 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【中京記念/危険な人気馬】充実4歳馬を“消し” GI馬も撃沈多数、「1.0.0.14」が示すハンデの壁

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【中京記念/危険な人気馬】充実4歳馬を“消し” GI馬も撃沈多数、「1.0.0.14」が示すハンデの壁
  • 【中京記念/危険な人気馬】充実4歳馬を“消し” GI馬も撃沈多数、「1.0.0.14」が示すハンデの壁

今週は小倉開催の締めくくり、サマーマイルシリーズ第2戦、第72回中京記念(GIII、芝1800m)が小倉競馬場で行われる。

今年は、昨年の毎日王冠を制するなど、重賞2勝のエルトンバローズをはじめ、今年の小倉大賞典覇者エピファニー、レース連覇を狙うセルバーグといった重賞ウイナーに対し、都大路Sを制した上がり馬セオや、小倉巧者のニホンピロキーフ、重賞常連のアルナシームなど、2年ぶりの小倉1800決戦は多士済々なメンバー構成だ。

そんな中、トップハンデ59キロを背負うエルトンバローズが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

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■GI未勝利で59キロは明らかに酷か

昨年はラジオNIKKEI賞、毎日王冠と重賞を連勝。マイルCSでは勝ち馬から0秒2差の4着と、GI級の能力の高さを見せつけたエルトンバローズ。今年は始動戦の中山記念を皮切りに、香港のチャンピオンズマイル、安田記念と高いレベルのレースに挑戦するも、いずれも馬場状態に泣かされ、十分に力を発揮できなかった。今回はGIIIで得意の1800m戦なら、負けられない戦いとなる。

しかし、近5年の勝ち馬はここが重賞初制覇となる、新興勢力が幅を利かせる傾向だ。また、いずれも負担重量が前走よりも斤量減となる馬が制しており、ハンデの恩恵を受けた馬が勝ち名乗りを上げている。

過去10年でトップハンデの馬が勝利したのは、2014年サダムパテック(58キロ)のみで、同馬はGI馬であり、格の違いを見せた格好だが、15年カレンブラックヒル(58.5キロ、1人気7着)や、23年ダノンスコーピオン(59キロ、4人気12着)など、GI馬でも酷量を背負って敗れているケースも多い。また、57.5キロ以上は【1.0.0.14】で、上記のサダムパテック以外は馬券外に敗れている。2014年フラガラッハ(1人気10着)とクラレント(2人気8着)、15年レッドアリオン(2人気8着)、18年ウインガニオン(2人気8着)など人気サイドも撃沈。

昨年より斤量変更が実施され、今年で言うと、58.5キロ以上を背負う馬は厳しい戦いを強いられそう。GI未勝利ながら59キロを背負うことになるエルトンバローズにとっては、明らかに不利な材料だ。

加えて、エルトンバローズはパンパンの良馬場で力を発揮しやすいタイプ。重賞を制したラジオNIKKEI賞や毎日王冠は、開幕週の時計の出やすい良馬場で行われたもの。今週末、予報では雨の心配は少なそうだが、最終週で馬場が荒れてきた小倉。たとえ良馬場で行われたとしても、時計の出やすい馬場状態とはいえず、同馬にとってはあまり歓迎できない芝状態といえよう。

ディープブリランテ産駒は、全体的にコースとの相性は悪くないものの、小倉芝のオープン特別以上のレースでは【0.0.0.4】と、結果を残せていないコース。前走からの斤量増で59キロを背負い、産駒レベル含めて適性に疑問符が付き、人気ほどの信頼感は置けない。馬券的な妙味はないと考え、今回のエルトンバローズは思い切って「消し」でいってみたい。

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◆著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。

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