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今月30日(日本時間31日)のトレード期限を前に、各球団の動きが活発化している。大谷翔平投手の所属するドジャースも遊撃手、外野手、投手陣に関して補強の必要性がありそうで、米複数メディアが獲得候補を予想している。『MLBネットワーク』の番組に出演したジョン・モロシ記者は菊池雄星投手(ブルージェイズ)もターゲットの1人とコメント。大谷との「花巻東コンビ」誕生なるか、注目だ。
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■トップターゲットはクロシェと予想
『MLBネットワーク』の番組に登場したモロシ記者は、ドジャース投手陣12人が負傷者リスト(IL)入りしている現状を紹介。その上で、投手不足に陥ったチームがトレード市場で先発投手を探していると言及した。
同記者が補強候補として真っ先に名前を挙げたのは、ホワイトソックスの左腕ギャレット・クロシェ投手。ドジャースがア・リーグの奪三振マシーンに関心を寄せていることは多くのメディアが伝えており、すでに1回目のオファーは提示したという報道もある。
そして、クロシェの次に口にした候補が「オオタニの高校の先輩、ユウセイ・キクチ」だった。菊池は今季ここまで19試合に先発して4勝8敗、防御率4.00。数字自体は平凡だが、9日(同10日)のジャイアンツ戦ではメジャー自己最多となる13奪三振を記録するなど評価を高めている。
ブルージェイズは現在、ア・リーグ東地区で最下位に低迷しており、ワイルドカードでのポストシーズン進出も厳しくなりつつある。このため、今夏のトレード市場では「売り手」に回る可能性が高い。そういう状況の中で、今季終了後にフリーエージェント(FA)となる菊池は「チームに最高のリターン(見返り)をもたらすトレード要員」と米メディアから見なされている。
■トレードに積極的なのは6チーム
米紙『USA TODAY』のボブ・ナイチンゲール記者は先日、「今夏、トレードに最も積極的なチームはどこだろうか。GMや球団幹部の話を総合すると、ドジャース、ヤンキース、マリナーズ、フィリーズ、パドレス、そしてアトランタ(ブレーブス)だ」と6球団を挙げた。
ムーキー・ベッツ内野手、マックス・マンシー内野手のほか、山本由伸投手、タイラー・グラスノー投手ら主力が軒並みILに載っているドジャース。米スポーツサイト『インサイド・ザ・ドジャース』は9日(同10日)に公開した記事の中で「ロサンゼルスは内野手、外野手、先発投手、またはこれらすべてを求めている可能性がある」と記し、大量補強を示唆していた。
菊池と大谷の「花巻東コンビ」は誕生するのか。ドジャースの動きから目が離せなくなってきた。
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