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ドジャースの大谷翔平投手はここまで89試合に出場し打率.315、28本塁打、65打点の成績。各部門でナ・リーグの上位につけ、三冠王への道も残されている。
またア・リーグでも、ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手が一時は三部門でトップに立つなど両リーグでの快挙達成に期待が膨らんでいた。そんななか、首位打者を争う強力なライバルが両者の前に現れている。
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■1番担う大谷は打点もカギ
大谷は打率、本塁打でトップに立ち、打点ではブレーブスのマルセル・オズナ外野手、フィリーズのアレク・ボーム内野手に次ぐ3位という状況が続いてきた。ムーキー・ベッツ内野手に代わりドジャースの1番を担う大谷にとって、打点をどれだけ稼げるかは今後に向けては焦点となり得る。
そんななか、9日(日本時間10日)のパイレーツ戦で規定打席に到達し、打率でもライバルに浮上したのがブルワーズのクリスチャン・イエリッチ外野手。2018年、19年に首位打者のタイトルを獲得している32歳が打率.331でナ・リーグトップに顔を出した。
一方、本塁打、打点でア・リーグ首位を独走するジャッジにも打率で強力なライバルが出現。ガーディアンズのスティーブン・クワン外野手が3日(同4日)に規定打席に到達し、打率.360で首位に浮上。その後も高打率をキープするクワンは打率.363で、現在リーグ4位で.308のジャッジを大きく引き離した。
大谷、ジャッジともに本塁打では後続を大きく離し始めたなか、高打率で首位に躍り出たイエリッチ、クワンという2人が2012年のミゲル・カブレラ氏以来となる三冠王に向けては壁として立ちはだかることになる。オールスターも近づくなか、今季の両者が歴史的なシーズンを送れるかには注目が集まる。
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