【MLB】6月大爆発の大谷翔平は球界納得の「S」評価、投手陣は受難の月に 米国で活躍する侍13選手の“月間通信簿” | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】6月大爆発の大谷翔平は球界納得の「S」評価、投手陣は受難の月に 米国で活躍する侍13選手の“月間通信簿”

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【MLB】6月大爆発の大谷翔平は球界納得の「S」評価、投手陣は受難の月に 米国で活躍する侍13選手の“月間通信簿”
  • 【MLB】6月大爆発の大谷翔平は球界納得の「S」評価、投手陣は受難の月に 米国で活躍する侍13選手の“月間通信簿”

今季のMLBはすでにシーズンのほぼ半分を消化し、中盤の7月に突入したが、6月のサムライ戦士はどのような活躍を見せてくれたのか。日本人MLBプレーヤーの1カ月を振り返り、5段階の通信簿形式で独自に評価してみた。(※記事内の成績は現地6月30日時点)

◆今季の活躍ぶりを独自評価…元NPB助っ人たちの“通信簿” 守護神スアレスは文句なし「S」評価上

【打者編】“ミスター・ジューン”は今季も健在

まずは打者から見てみよう。チームへの得点にどれだけ貢献しているかを示す、出塁率と長打率を足したOPSを参考に総合的に評価した。

6月のMLBのOPS平均は.720。数値は高いほど貢献度が高く、1.000を超えると球界を代表する強打者といわれている。

大谷翔平(ドジャース)

S評価:特に優秀26試合99打数29安打12本塁打24打点 打率.293、OPS1.110

月の前半こそ、8試合で本塁打1本、打率.206と低調なパフォーマンスだったものの、6月11日(日本時間12日)に今季16号を放つと、そこからの18試合は本塁打11、打率.339、OPS1.369と、“ミスター・ジューン(6月男)”の本領を発揮した。なかでも17日(同18日)からの6試合でMLBトップの打率.458、OPS1.650、トップタイの4本塁打をマークし、自身9度目となる週間MVPを受賞。月間のベストナインにあたる「チーム・オブ・ザ・マンス」にも選出されるなど大きく評価された。

鈴木誠也(カブス)

C評価:普通26試合97打数25安打5本塁打12打点 打率.258、OPS.850

6月1日(同2日)にはMLB自身初のグランドスラムを放つなど、5月末から10試合連続安打を記録。22日(同23日)には10試合連続出塁、28日(同29日)に日本人右打者初のデビューから3年連続2桁本塁打達成するなどファンを沸かしたが、トータルの数字ではやや物足りないことを考えると、評価としては及第点か。

吉田正尚(レッドソックス)

D評価:残念14試合50打数10安打0本塁打2打点 打率.200、OPS.533

4月29日(同5月1日)に左手親指付け根痛で負傷者リスト(IL)入りし、5月を全休。6月11日(同12日)に復帰したが、17日(同18日)には右手に死球を受けるなど、復調までは至らなかった。しかし、24日(同25日)からの5試合では2試合でマルチ安打を記録するなど、打率.375、OPS.944をマーク。復活の兆しを見せている。

ラーズ・ヌートバー(カージナルス)

出場なし

キャンプ中に肋骨を骨折し4月12日(同13日)に復帰し、徐々に調子を上げていたが5月29日(同30日)にスイング中に左わき腹を痛め再びIL入り。すでにマイナーでリハビリ出場を開始しており、近日中に復帰の見込み。

【投手編】投手陣は揃って受難の月に

続いて投手を見てみよう。防御率と1投球回で何人の走者を出したかを示すWHIPを参考に総合的に評価した。

MLB全体の6月の平均は先発投手が防御率4.03、WHIP 1.27、中継ぎは同3.92、1.25。防御率、WHIPともに数値は低いほど優秀で、従来は投球回数が少ない中継ぎの数値か先発投手に比べて高くなるが、6月は逆となった。

山本由伸(ドジャース)

A評価:優秀3試合1勝0敗 防御率0.60、WHIP0.93

6月1日(同1日)のロッキーズ戦で6回を7安打1失点7奪三振で6勝目を挙げると、7日(同8日)のヤンキースとの伝統の一戦では、7回2安打無失点7奪三振と好調を維持。しかし、15日(同16日)のロイヤルズ戦で2回28球を投げ終えた直後に右上腕三頭筋の張りで緊急降板。右肩腱板(けんばん)の炎症でIL入りとなり、現在もまだキャッチボール再開されず。前半戦での復帰は困難と見られている。

今永昇太(カブス)

カブス・今永昇太(C)Getty Images

カブス・今永昇太(C)Getty Images

C評価:普通5試合2勝1敗 防御率5.67、WHIP1.33

5月までは5勝(1敗)、防御率1.86、WHIP1.00と、MLB1年目ながら好投を続けていたが、6月の5登板ではすべて失点を許し、防御率は3.07に悪化。21日(同22日)のメッツ戦では4回途中3被弾11安打10失点で2敗目を喫した。

前田健太(タイガース)

D評価:残念5試合0勝2敗 防御率4.74、WHIP1.42

ウイルス性の疾病でのIL入りから、5月24日(同25日)に復帰登板で今季2勝目を挙げ、復調が期待された。しかし、6月2日(同3日)の登板では右脇異変を感じ、わずか2球で降板。IL入りは回避したが、その後も勝ち星に恵まれなかった。

菊池雄星(ブルージェイズ)

D評価:残念6試合2勝4敗 防御率6.26、WHIP1.57

6月1日(同2日)に6回途中6失点、5敗目となったが、その後はMLB通算700奪三振を達成するなど2連勝で持ち直した。しかし、17日(同18日)のレッドソックス戦で自己ワーストの4被弾で6敗目を喫するなど3連敗。波の大きな1カ月となった。

松井裕樹(パドレス)

C評価:普通13試合0勝2敗0セーブ2ホールド 防御率4.91、WHIP1.55

2日(同3日)のロイヤルズ戦では、3-1リードで9回に登板。セーブがつく場面だったが逆転サヨナラ負けで初黒星を喫し、4日(同5日)のエンゼルス戦でもリードを守れず2敗目。しかしその後は11試合連続無失点を継続中で、評価はCとした。

ダルビッシュ有(パドレス)

登板なし5月30日(同31日)に左足付け根の張りでIL入り。復帰直前の24日(同25日)に右ひじ炎症が見つかり、復帰は後半戦になる見通し。

上沢直之(レッドソックス)

登板なし

5月2日(同3日)のジャイアンツ戦でMLBデビュー。翌日も登板し計4.0回で1失点、防御率2.25、WHIP1.00。現在は3Aで再昇格を目指す。

千賀滉大(メッツ)

登板なし

右肩の張りなどでいまだ今季登板はないが、ようやく1Aでのリハビリ登板が決まった。MLB復帰には、まだ時間がかかりそうだ。

藤浪晋太郎(メッツ)

登板なし

右肩を痛めてまだ今季の登板はないが、すでにルーキーリーグで実戦登板を行っており、最速98マイル(約158キロ)もマーク。復帰への手応えを掴んでいる。

大谷以外は試練の月となったが、復調の兆しが見えた選手、また間もなく復帰が予想される選手など、日本人選手の後半戦の活躍に期待したい。

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