【ラジオNIKKEI賞／穴ライズ】前日“6人気”前後の伏兵　「自在性と対戦比較、恵まれたハンデを考えれば軽視禁物」

第73回ラジオNIKKEI賞（GIII、福島芝1800m）は、3歳同士のハンデ戦。レアな施行条件でもあり、穴馬台頭も十分に考えられるシチュエーションだ。

本記事では「穴馬をアナライズ（分析）する」をテーマに、ラジオNIKKEI賞の穴馬候補をピックアップ。ここでは「ヤマニンアドホック」を取り上げる。

■ヤマニンアドホック

デビュー2戦目で初勝利を挙げると、昇級初戦となった前々走はヘデントールに先着を許して2着まで。勝ち馬は先日、古馬2勝クラスを快勝しており、相手が悪かった印象だ。仕切り直しとなった前走・山藤賞は、今回人気のショーマンフリートを相手に完勝。条件戦ながら戦ってきた相手が強く、着実に力をつけてきている。

前走は少頭数だったことに加えて、レース前のテンションが高かったため、鞍上の判断でハナを切る競馬を選択。道中はリズムよく運べており、最後まで減速することなく走れていた。2走前は差し馬場で控える競馬と、自在性があるのは強み。相手の出方に合わせてレースを組み立てたい。

重賞勝ちのセットアップがハンデ58キロ、皐月賞惜敗組は56キロであるのに対して、こちらは54キロ。実績では劣るものの、恵まれたこの斤量差を考えれば軽視禁物の存在と言える。馬券には忘れずに組み込んでおきたい一頭だ。

山田剛（やまだつよし）●『SPREAD』編集長元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。