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ドジャースの大谷翔平投手が25日(日本時間26日)、今年のオールスターゲームに言及。球宴は7月16日(同17日)に行われるが、その前日に行われる恒例のホームランダービーに「出たい」と述べ、参加へ意欲を見せた。一方、大谷の希望を伝え聞いたドジャースのデーブ・ロバーツ監督は「個人的にはやめてほしい」と自重を求めた。米地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』などが伝えている。
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■「ドクターやトレーナーの許可必要」
現在オールスターゲームのファン投票が行われており、第2回中間発表を終えた段階で大谷はナ・リーグDH部門1位に立っている。4年連続の球宴出場は確実な情勢で、現地25日の試合後には、大谷自身も「(オールスター戦には)もちろん出たい」とコメントした。
球宴前日の目玉イベントであるホームランダービーに関しても「まずは参加するためのオファーをもらわなければならない。(右肘の)リハビリもしているので、ドクターの許可やトレーナー、チームの承認が必要になる。もちろん、やりたい気持ちはある。どの選手もそうだと思う。(リハビリなど)他の部分との兼ね合いだと思う」とし、現時点では未定としながらも参加への意欲を隠さなかった。
一方、チームを預かるロバーツ監督は大谷のホームランダービー出場に難色を示した。「ショウヘイがホームランダービーに参加すれば、もちろん野球界にとって素晴らしいことだと思う。明らかに彼は最大のスターであり、参加することで(ホームランダービーが)より魅力的なものになる」としつつ、本塁打狙いのスイングは激しくなり、回数も多くなることからリハビリへの影響を懸念。「球団、監督としては慎重になる」と本音を吐露した。
■すでにジャッジが不参加を表明
大谷は2021年のホームランダービーに初参加。1回戦でナショナルズのフアン・ソト外野手(現ヤンキース)と対戦し、敗退した。22、23年はコンディションを考慮し、辞退している。
今季に関しては、すでにヤンキースの主砲アーロン・ジャッジ外野手が不参加を表明。短いスパンでフルスイングを何回も続けるホームランダービーは、想像以上に体へ負荷がかかる。そのため、ホームランダービーに参加した選手が、シーズン後半戦で調子を崩す例も少なくない。
激しいスイングを何回も求められるイベントに、リハビリ中の大谷が参加することは可能性が低いように思われるが、果たしてどんな決断を下すのか注目される。
今年の球宴は7月16日(同17日)、テキサス州アーリントンのグローブライフ・フィールドで開催され、ホームランダービーは前夜祭の15日(同16日)に行われる。
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