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ドジャースの大谷翔平投手は20日(日本時間21日)、敵地クアーズフィールドで行われたロッキーズ戦に「1番DH」で先発出場。初回の第1打席にナ・リーグ単独トップとなる21号先頭打者本塁打を放つなど、3打数1安打1打点2四球の活躍でチームの勝利に貢献した。
今季は打率.318、21本塁打、53打点、16盗塁、OPS1.006と非の打ち所がない好成績。公式の打撃データを見ても、数多くの指標でメジャートップ3に入る完成度を誇っている。ここでは新たな指標「ブラスト」を掘り下げ、大谷のスイングに注目したい。
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■コンタクト時、スイング時ともに大谷がトップ
MLB公式のデータページ『Baseball Savant』では、今季からスイングに関する様々な指標が閲覧可能になった。平均速度や、芯で捉えた割合、バットの軌道の長さまで詳細に記されている。
中でも、大谷が突出している指標のひとつに「ブラスト」と呼ばれるものがある。端的に言うと、打者が一定のスピード以上でスイングし、且つ正確にボールを捉えた打球の割合だ。大谷はこの「ブラスト」において、コンタクト時ではメジャー1位の「28.0%」を記録。2位のアーロン・ジャッジ外野手(ヤンキース)「27.8%」とトップを争っている。
さらには、スイング時の数値を見ても「20.2%」で全体トップタイに。こちらは今季、ア・リーグでジャッジに次ぐOPS1.009と巧打を連発しているフアン・ソト外野手(ヤンキース)と並んでいる。
大谷よりスイングが速い打者はメジャーでも複数いるが、加えて正確に捉えている打者は存在しない。より強く、より正確に……現代野球が求める理想の打者像に着実に近づいてると言っていいだろう。
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