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ドジャースの大谷翔平投手は18日(日本時間19日)、敵地でのロッキーズ戦に「1番DH」で先発出場。第3打席に20号ソロ本塁打を放つなど5打数2安打2打点と活躍し、チームの勝利(11-9)に貢献した。
この試合、4-9と5点を追うドジャースが9回に7点を挙げて一気に試合をひっくり返したが、逆転シーンの前に微妙な判定があったため、ロッキーズサイドからは不満が爆発した。
◆【実際の映像】激怒した右翼手、「完全なスイング」「我々は試合に勝っていた」と主張……“疑惑の判定”を受けたスイングのスロー再生
■5点リードの9回に悪夢7失点
9-4とリードして迎えた9回、ロッキーズに悪夢が待っていた。まずは1死満塁とされると、ドジャースの代打ジェイソン・ヘイワード外野手に右翼ポール直撃の4号満塁弾を浴びて1点差に迫られた。
さらに2死一、二塁とピンチが続いた。しかし、ロッキーズ4番手ビクトル・ボドニク投手はテオスカー・ヘルナンデス外野手をカウント1-2と追い込み、渾身の高めストレートを投げ込んだ。スイングをかけたT.ヘルナンデスのバットは回ったかに見えたが、確認を求められた一塁塁審ランス・バークスデールはノースイングとした。
空振り三振でゲームセットのはずが、まさかのボール判定。これに怒ったロッキーズのバド・ブラック監督はベンチから主審に向かって非難の声を浴びせて、退場処分を受けた。
そして、その直後、T.ヘルナンデスに18号3ランが飛び出し、ドジャースが逆転。その裏のロッキーズに反撃する余力はなく、そのまま敗れた。
試合後、グラウンドでは右翼を守っていたジェイク・ケーブ外野手が大荒れ。ノースイング判定を下した一塁塁審バークスデールに向かって今にも突進しそうな怒りを見せ、チームスタッフに制御されてダグアウトに戻された。
■一塁塁審の発言に「頭に来た」
右翼を守っていたケーブは、守備位置的に一塁塁審と同じような視界を確保する形になっており、T.ヘルナンデスのスイングもよく見えていたと主張。その上で「リアルタイムで見ても完全なスイング。微妙でも何でもない」と憤りを隠せなかった。さらに怒りを増幅させたのが、バークスデール塁審の発言だったという。
「9回の守備を終えて、右翼からベンチに戻る際、バークスデールが私に『際どいどころか、まったくバットは回っていない』と言ったんだ。これが頭に来た。誰が見ても分かる。少なくともスイングしているかどうか、ギリギリだったはずだ」と2人の間で交わされた会話を明かした。
「あれは振っていた。そして、(本来であれば)我々は試合に勝った。球界で最も強いチームのひとつであるドジャースを倒したんだ」と最後まで怒りが収まらない様子だった。
退場となったブラック監督も「スイングだった。映像でも見たが、彼のバットは回ったと思う」と悔しさ見せた。
1つの判定が勝敗を分けた格好になったが、ロッキーズのリリーフ陣はかねてより脆弱さが指摘されており、終盤に失点することも少なくない。大逆転負けを喫し、立て直しが急務であることを改めて突き付けられたはずだ。
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— Codify (@CodifyBaseball) June 19, 2024