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ドジャースの山本由伸投手が22日(日本時間23日)、今キャンプ2度目のライブBP(実戦形式の打撃練習)に登板。のべ10人の打者と対戦し、43球を投げて無安打6奪三振と圧巻の投球を見せた。
なお、練習前に公開された予定表では大谷翔平投手と対戦することになっていたが、実現しなかったという。米複数メディアが伝えている。
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■ヘイワードは3三振でお手上げ状態
山本は2020年MVPで通算321本塁打のフレディ・フリーマン内野手、通算174本塁打のジェイソン・ヘイワード外野手、昨季81試合に出場し、7本塁打を放った若手有望株ミゲル・バルガス内野手と対戦し、快投を演じた。
ストレート、スプリット、ツーシーム、カットボール、そしてカーブを巧みに操り、6奪三振。安打性の当たりはなく、外野への飛球さえ許さなかった。特に4打席対戦したヘイワードからは3三振を奪い、完璧に封じた。2打席対戦したフリーマンは見逃し三振と四球。バルガスからも2つの三振を奪った。
圧巻の投球を見せた山本は「前回のライブBPよりも、より実際の試合を意識して投球できた。次はオープン戦で投げるので、良い入りができると思う」とコメント。そのオープン戦については「すごく楽しみ。公式戦に向けてより良い状態入れるように、しっかり過ごしていきたい」と話した。
■「球質はより高いところを求めている」
現時点での仕上がりについては「ストレートでファウルが取れているし、いいコースに投げることができている。今の段階では良いと思う」と手ごたえを感じている様子。今後に向けては「球の質はより高いところを求めてやっている。公式戦に向けてしっかり過ごしていくことが一番(大事)なので、そこを意識している」とした。
デーブ・ロバーツ監督は先日、3月20日から韓国で始まる開幕シリーズに山本を登板させることを明言。同監督の方針について問われると「まだ(投げるかどうか)分からないが、もし投げることになったら、とにかくチームが勝てるように全力で投げたい」と意気込んだ。
メジャー1年目で開幕カードに先発した日本投手はこれまで7人いるが、開幕投手を飾るとなれば初。メジャー全体でも1943年のアル・ガーホイザー(フィリーズ)まで遡らなければならず、山本が81年ぶりの快挙を果たすのか、注目が集まっている。
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文●SPREAD編集部