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ロサンゼルス・エンゼルスからFAとなり、去就が注目される大谷翔平投手。今季は打率.304、44本塁打、95打点、20盗塁、OPS1.066で自身初の本塁打王を獲得し、ア・リーグMVPに選出された。
29日(日本時間30日)には、MLB公式が大谷の打撃に関する記事を公開。大谷が今季向上を見せた“5つの指標”について触れている。
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■メジャーでも屈指の平均打球速度に
MLBのデータ解析システム『スタットキャスト』担当のデビッド・アドラーが公式サイトに掲載した記事では、大谷の高い打撃能力について言及されている。そこで挙げられたのが、強打者に必要不可欠な「打球速度」についての指標だ。
大谷は今季、キャリアハイとなる平均打球速度94.4マイル(約151.9キロ)を計測。これは、メジャーリーグ全体でも上位1%に位置。95マイル以上の打球割合を示す「ハードヒット率」も54.2%で自身ベストを更新した。昨季までのキャリア平均は92.8マイル、ハードヒット率49.9%で、どちらも大幅に数字を伸ばしている。
加えて、今季の大谷が際立って優れていたのが、シーズン最速クラスの強烈な打球の頻度が多かった点だ。110マイル(約177キロ)を超える打球を定期的に打てる打者は極めて稀で、大谷もそのひとりに挙げられている。
大谷は今季、47球の110マイル以上の打球を打ち、全コンタクトの13.2%に到達。47球はロナルド・アクーニャJr.外野手に次ぐ全体2番目、13.2%はアクーニャJr.とジャンカルロ・スタントン外野手、アーロン・ジャッジ外野手に次ぐ高確率だと記事には記されている。“怪力”と称されるメジャーリーガーたちに混ざっても、全く遜色のない打撃指標を残しているのだから驚きだ。
そのほか記事内では、大谷が克服したフォーシームの打率に関する話題や、打率3割を残した高いコンタクト率、センター返し中心に進化を遂げた本塁打の打球方向についても紹介されている。
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(H.Ariga/SPREAD編集部)