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フリーエージェント(FA)となった大谷翔平投手の新天地本命とされるのがロサンゼルス・ドジャース。そのドジャースのアンドリュー・フリードマン編成本部長が米メディアに登場し、「我々の主張はFA選手の心に響くはず」とコメント。獲得に自信を見せた。
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■西海岸有利説は「安易なストーリー」
ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』のYouTube番組に出演したフリードマン編成本部長は、大谷の移籍先として自軍が本命視されていることについて「特定のFA選手について話すことは難しい」と断った上で、「いい加減な噂話も多い」と本音を明かした。
フリードマン氏は「(エンゼルスのあるアナハイムからドジャースが本拠地を置くロサンゼルスまで)高速道路ですぐだとか、同じ南カリフォルニアだから有利だとか、そんな話は安易なストーリーだ」とし、地の利は移籍の決め手にならないとした。
その上で「オオタニのことは脇に置くとして、もしFA選手が本当に勝利を重視しているのなら、過去を振り返りつつ未来を見つめるだろう。そうすれば、必然的に我々が他のチームよりも有利な位置にいるということが分かってもらえるはずだ」とし、実績面でも将来性でも他球団をリードしていると胸を張った。
■実績強調「これまで示してきたことを見て」
続けて「もちろん、他のチームが異なる意見を持つのは理解できるし、尊重もする。しかし、我々がこれまで示してきたことを見てほしい。私たちの主力選手が今どういう立ち位置でプレーしているか。チームが持つファームシステムも強い。さらに財政面の柔軟性も考えると、我々は今後5年から7年を見据えて非常に説得力のある主張ができる。だから、私はそれがFA選手の心に響くと思うし、多くの選手にとって決断を下す際に重要な意味を持つはずだ」と話し、今後の交渉に自信を見せた。
フリードマン氏のインタビューを終えた『Dodgers Nation』は「最優先事項は最高レベルで勝利することだとオオタニは明言している。それならば、ドジャースはその目標へ向けて後押しできるだろう。チームは長期的な成功に焦点を当てる柔軟性を維持しながら、短期的にも毎シーズン彼に競争のチャンスを提供できる。それを続けることができるのは、リーグ全体を見渡してもドジャースだけだろう」と締めくくった。
大谷の新天地として本命視されるドジャースの編成責任者が垣間見せた自信。獲得につながるか、注目だ。
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文●SPREAD編集部