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ワールドシリーズ(WS)終了を受けて、いよいよフリーエージェント(FA)市場がスタートする。MLB公式サイトは1日(日本時間2日)、FAとなる選手をランキング化し、トップ25を選出した。1位は大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)で、2位には山本由伸(オリックス・バファローズ)が入り、16位には今永昇太(横浜DeNAベイスターズ)がランクインした。
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■いよいよFA市場がスタート
テキサス・レンジャーズの初優勝で幕を閉じたWS。これを受けて、大谷ら対象選手は明日2日(同3日)から正式にFAとなる。
地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』のビル・シャイキン記者がWS終了直後に「いよいよだ。ショウヘイ・オオタニが明日、正式にフリーエージェントとなる」と投稿するなどFA戦線に対する関心は高い。
MLB公式サイトのマーク・ファインサンド記者もFA市場の開幕に合わせて記事を公開。今オフにFAとなる選手をランキング化し、トップ25を発表した。
同記者は球団幹部、スカウト、選手代理人に対する取材をもとにランキングを作成。その結果、1位には大谷を指名した。「右肘手術を行ったとはいえ、オオタニは今年のFA選手の中でトップであることは間違いない。彼がいつマウンドに復帰するか不明だが、打撃だけでも昨オフに9年総額3億6000万ドル(約541億円)でニューヨーク・ヤンキースと再契約したアーロン・ジャッジと同レベルの大型契約を締結できる」と予想。さらに、大谷がジャッジより若いことや2025年には再び登板できることを考慮すると「ジャッジをはるかにしのぐ契約になるかもしれない」とした。
また、記事は新天地候補としてロサンゼルス・エンゼルス、ロサンゼルス・ドジャース、サンフランシスコ・ジャイアンツ、ニューヨーク・メッツの4チームを挙げた。
■山本獲得には2億ドル以上が必要か
大谷に続く2位に入った山本については「最近2年間でMVPと沢村賞をダブル受賞し、今季も含めて3年連続で投手三冠(最多勝・最優秀防御率・最多奪三振)に輝いた。各球団のスカウトは、今すぐにメジャーの先発1、2番手で投げられると考えている」と紹介し、期待を寄せた。そして、移籍先候補にはドジャース、メッツに加え、ボストン・レッドソックスの名前も挙げた。
山本に関しては、同じくMLB公式サイトが「ヤマモトは2億ドル(約302億円)以上を手にすることができるか」と題して、特集を組んだ。記事は米複数メディアに掲載された山本の評価を分析。その結果、契約を結ぶには総額2億ドル以上が必要な情勢になっていると説明した。
記事は「もしヤマモトが2億ドル以上の契約を結べば、2013年に東北楽天ゴールデンイーグルスからヤンキースへ総額1億5500万ドルで加入したマサヒロ・タナカを超え、日本プロ野球からメジャー入りした選手のなかでは最高額となる」と補足した。
大谷と山本は各メディアが選出するFAランクで軒並みワン・ツーを形成しており、今冬の移籍市場は日本選手2人を中心に動きそうだ。
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文●SPREAD編集部