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59年ぶりの“関西ダービー”となった2023年の日本シリーズは、1勝1敗で第2戦を終えた。第1戦は阪神タイガースが8対0の完勝も、第2戦でオリックスバファローズが8対0と同じスコアでリベンジ。第3戦からは阪神甲子園球場に舞台を移す。
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■両主砲の本塁打に期待
1985年以来38年ぶり2度目の日本一を目指す阪神は、佐藤輝明をキーマンに指名したい。
今季レギュラーシーズンで打率.263、24本塁打、92打点を残し、特に終盤戦で勝負強さが際立った24歳スラッガーだが、この日本シリーズは第1戦(5打数1安打)、第2戦(3打数1安打)ともにノーアーチ。阪神にとっては日本シリーズで2005年の第1戦から通算11試合連続ノーアーチが続いており、その“悪い流れ”も断ち切りたいところ。今季24本中13本塁打を放っている甲子園でサトテルがアーチを架ければ、間違いなく勝利に近づけるだろう。
一方、リーグ3連覇から2年連続日本一を目指すオリックスは、森友哉に期待したい。
今季レギュラーシーズンで打率.294、18本塁打、64打点。シーズン途中、故障離脱があったが、本塁打、打点はともにチームトップを記録。この日本シリーズでは第1戦(3打数1安打)、第2戦(5打数1安打)と佐藤と同じ8打数1安打で本塁打なし。大阪桐蔭高校時代に春夏連覇を達成した思い出の地で日本一を引き寄せる特大アーチを放てるか。
1勝1敗で迎える重要な第3戦は、阪神は今季10勝5敗、防御率2.39の左腕・伊藤将司が先発。オリックスは今季6勝0敗、防御率2.06の右腕・東晃平が先発予定だ。好投手が打ち込まれ、予想外のスコアとなった第2戦までを終えて迎える甲子園3試合で、どのような戦いが繰り広げられるのか。「佐藤vs.森」のバット対決にも注目したい。
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提供●Baseball Times