【MLB】大谷翔平の「44分の1」二刀流編 10奪三振&2本塁打に、敵将「打者も投手も相手にするのはタフだった」と脱帽 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】大谷翔平の「44分の1」二刀流編 10奪三振&2本塁打に、敵将「打者も投手も相手にするのはタフだった」と脱帽

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【MLB】大谷翔平の「44分の1」二刀流編 10奪三振&2本塁打に、敵将「打者も投手も相手にするのはタフだった」と脱帽
  • 【MLB】大谷翔平の「44分の1」二刀流編 10奪三振&2本塁打に、敵将「打者も投手も相手にするのはタフだった」と脱帽

ア・リーグ最多の44本塁打を放ち日本人初の“キング”となった大谷翔平ロサンゼルス・エンゼルス)。

大谷は今季、投手としては23試合登板して10勝5敗、防御率3.14、167奪三振の成績。打者としては打率.304、44本塁打、95打点、20盗塁と各部門で安定したスタッツを残した。

今季のメジャー最長となった約150メートルの特大アーチ、スタットキャスト導入以降の最高到達点49.4メートルに達したムーンショットなど、記録と記憶に残る一発を量産した大谷。

ここでは大谷を象徴する「二刀流アーチ」を振り返る。

◆【実際の映像】10奪三振1失点の大谷翔平、セルフ援護の1試合2発目は片手一本で運んだ逆方向弾

■敵将「球界最高の選手かもしれない」

大谷が今季、投打同時出場で放った本塁打「二刀流アーチ」は計7本。昨季までのメジャー通算は6本だっただけに、今季の量産は二刀流・大谷の進化を見て取れる数字となった。

とくに印象に残ったのは、6月27日(同28日)のシカゴ・ホワイトソックス戦。「2番DH・投手」で先発出場した大谷は、6回1/3を投げ4安打10奪三振1失点と好投。初回の第1打席に27号先制ソロを放つと、降板直後、7回の第4打席に28号ソロと1試合2発で自身の7勝目を援護した。

これには、敵将ペドロ・グリフォルは「彼は極めて才能豊かな選手。球界最高の選手かもしれない。打者としても投手としても相手にするのはタフだった」と脱帽。

三塁手のジェイク・バーガーも「彼はマウンドで100球を投げ、打席では本塁打を打つ。彼がやっていることは、目の前で見ていても本当に信じられない」と驚きを隠せなかった。

このほか、大谷が今季放った「二刀流アーチ」は以下の通り。

■ラスト登板でも二刀流アーチ締め

▼5月15日(同16日)オリオールズ戦9号「3被弾5失点も3ランでお返し」「3番DH・投手」で出場。自己ワーストタイの1試合3被弾、7回5失点と本調子を欠いたが、9号3ランを含む5打数4安打3打点を挙げ、今季5勝目をマークした。これには、オリオールズのハイド監督も「彼がマウンドと打席でしていることを、同じようにできる選手は今後おそらく出てこない」と脱帽した。

▼6月10日(同11日)マリナーズ戦17号「今日の先発投手が同点弾」「2番DH・投手」で出場。2失点を許し0-2で迎えた3回の第2打席、大谷は17号2ランを放ち、実況も「今日の先発投手が同点弾!」と興奮。飛距離440フィート(約134メートル)、打球速度112.9マイル(約182キロ)の特大弾だった。

▼6月15日(同16日)レンジャーズ戦22号「降板後の2戦連発弾で6勝目」「2番DH・投手」で出場。6回2失点で勝ち投手の権利を得て降板し、8回の第4打席に22号2ランを放った。今季3度目の二刀流アーチは飛距離443フィート(約135メートル)。前日の21号と同じ方向へ放った特大弾に実況は「このパワー、信じられない!」と絶叫した。

▼6月27日(同28日)ホワイトソックス戦27・28号「兜セレブレーションは水原通訳」「2番DH・投手」で出場。7回途中4安打10奪三振1失点の好投に加え、初回に27号先制ソロ、7回に28号ソロと1試合2発で自身の7勝目を援護。1発目の後の兜セレブレーションは登板に備えキャンセル、水原一平通訳が代理で行ったことはファンの間で話題となった。

▼8月3日(同4日)マリナーズ戦40号「途中降板も両リーグ最速の大台」「2番DH・投手」で出場。4回3安打無失点と好投を見せていたが、右手と右指の痙攣で降板。しかし、打席には立ち続け、8回の第4打席で両リーグ最速となる今季40号を放った。2シーズン以上で40本塁打、150奪三振を記録したのはMLB史上初。試合には敗れたが、本塁打を含む2打数2安打1打点1盗塁と躍動した。

▼8月23日(同24日)レッズ戦44号「今季ラストの一発は二刀流アーチ」ダブルヘッダー第1試合に「2番DH・投手」で出場。初回無死一塁で迎えた第1打席、大谷は初球を強振すると打球速度115.7マイル(約186キロ)で右中間スタンドへ一直線。飛距離442フィート(約135メートル)の特大弾だった。その後、2回途中で緊急降板。試合後、右ひじ内側側副靭帯(UCL)の損傷が発表され、今季の「投手・大谷」はこの試合が最後となった。

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(T.Yamada/SPREAD編集部)

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