【MLB】「メッツの苦境を解決しない」大谷翔平の獲得にNO! 米メディア「必要なのは来季登板可能な質の高い投手」と主張 | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】「メッツの苦境を解決しない」大谷翔平の獲得にNO! 米メディア「必要なのは来季登板可能な質の高い投手」と主張

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【MLB】「メッツの苦境を解決しない」大谷翔平の獲得にNO! 米メディア「必要なのは来季登板可能な質の高い投手」と主張
  • 【MLB】「メッツの苦境を解決しない」大谷翔平の獲得にNO! 米メディア「必要なのは来季登板可能な質の高い投手」と主張

シーズン終了後にフリーエージェント(FA)となるロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平。新天地の有力候補としてロサンゼルス・ドジャースニューヨーク・メッツの名前が挙がるなか、米スポーツメディア『BLEACHER REPORT』は29日(日本時間30日)、「大谷翔平はメッツの苦境を解決しない」とし、獲得不要論を唱えた。

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■バーランダー、シャーザーで懲りたか

米スポーツメディア『The Athletic』の敏腕記者ケン・ローゼンタール氏が先日、大谷の移籍先はドジャースとメッツの一騎打ちになると予想し、大きな反響を呼んだ。

しかし、『BLEACHER REPORT』は「ショウヘイ・オオタニはメッツの苦境を解決しない」と主張し、チームに獲得レースから降りるよう促した。「オオタニは球界で最も優れた打者であり、同時にトップクラスの打者を次々と抑えることができる実力派投手でもある」と認めたうえで、「来季のチームに必要なのは質の高い投手だ」と訴え、右肘手術により2024年は打者に専念することが決まっている大谷に5億ドル(約746億円)を投下すべきではないと記した。

メッツは今季、ジャスティン・バーランダーを獲得し、マックス・シャーザーとの2大エースを軸にワールドシリーズ制覇を目指したが、ふたを開けてみれば散々。22年より成績を落とし、プレーオフ進出も逃した。結局、先述の超大物2人は夏のトレード市場でそれぞれ移籍し、もうチームにはいない。

■アロンソとの契約と若手の成長が優先

チーム作りが完全に失敗に終わったことを受け、『BLEACHER REPORT』は「新聞の見出しを飾り、レプリカユニフォームが売れるようなビッグネームを取る必要はない。獲得すべきはローテーションとブルペンの両方を大幅に改善するような投手たちだ」と強調。

「メッツが興奮を呼び戻したいなら、サンフランシスコ・ジャイアンツからアレックス・コブを、デトロイト・タイガースからエドゥアルド・ロドリゲスを連れてくることだ。サンディエゴ・パドレスでキャリア最高レベルのシーズンを送ったブレイク・スネルが、ビッグアップルに興味を示すかどうかも大事だ」とし、狙うべき選手名も挙げた。

もちろん、打者専念でも大谷は魅力的のはず。ただ、同メディアは「どのチームも彼の長打力の恩恵を受けたいだろうが、メッツにはすでにチームの顔であるピート・アロンソがいる。彼も長期契約の問題に直面している」と説明。先日には「アロンソはメッツと10年契約を結ぶことを望んでいる」という報道が出回り、来季終了後にFAとなる大砲とチームは今オフに話し合いを持ち、新たに契約を結び直す可能性が指摘されている。

そのため、『BLEACHER REPORT』は「アロンソとの契約は最優先事項であり、同時に若手育成への継続的な取り組みも重要だ」とし、打撃面でも大谷獲得より必要なことがあると主張した。

■「ドジャースのほうが適している」と推薦

そして、最後には「今すぐ勝ちたい、プレーオフで実力を発揮したいと考えている彼のようなスター選手にはドジャースのほうが適している」とし、ライバル球団への移籍を勧めた。

来季のメッツは優勝争いというより、土台作りに注力すると言われており、大物即戦力をかき集める可能性は低いとされている。大富豪スティーブ・コーエン・オーナーが持つ巨額資金は、大谷獲得へ向かうのか否か。ストーブリーグからも目が離せない。

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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