早田ひな、圧巻の8連続ポイントで大逆転　2010年福原愛以来のメダル確定、台湾のエースとの死闘制す

中国・杭州で開催中の「第19回アジア競技大会」は30日、女子シングルスの準々決勝が行われた。早田ひなは鄭怡静（台湾）に4－2で勝利し、同種目でメダルを確定させた。

■台上で粘る相手に苦しむも逆転

第1ゲーム、早田は7連続ポイントで鄭怡静に押される形で幕を開ける。早田は3連続を奪うなど巻き返し、2点差まで一気に縮める。しかし、序盤のビハインドが響き、7－11でこのゲームを奪われる。

続く第2ゲームは入りから攻めの姿勢を見せる早田。厳しいラリーに対応するなか、台湾のエースの台上での粘りに最終的には押し切られ、8－11でこのゲームも失う。

正念場を迎えた第3ゲーム、初めて早田がリードする立ち上がりに。フォアを左右に打ち分け鄭怡静を揺さぶりながらポイントを重ねる。中盤に反撃に遭う場面もあったなか、11－6で最後はものにした。

第4ゲーム、早田は台上で勝負を仕掛ける鄭怡静と激しいラリー勝負を繰り広げ、一進一退の攻防。相手のタイムアウト後のポイントを奪い、9－9に。そのまま11－9でゲームカウントは2－2の同点となる。

第5ゲーム、早田の仕掛けに対し鄭怡静も粘りを見せるなかラリー勝負は続く。デュースで迎えた重要な2ポイントを早田が連取し、12－10で逆転に成功する。

第6ゲームは鄭怡静がポイントを重ねる展開。早田も粘りを見せ相手にプレッシャーをかけ、6連続得点で9－9に追いつく。そのままマッチポイントを迎えた早田が8連続ポイントで11－9でゲームを奪取。圧巻の逆転劇で勝利し、準決勝進出を決めた。

早田は2010年大会の福原愛以来となるシングルスでのメダルを確定させた。

（Y.Imoto／SPREAD編集部）