ア・リーグ西地区同士の優勝争い、マジック「2」のテキサス・レンジャーズと3位シアトル・マリナーズの4連戦。
28日（日本時間29日）に行われた注目の第1戦は、マリナーズが逆転サヨナラでレンジャーズに勝利。ワイルドカード争いでも土俵際で踏みとどまった。
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■地区優勝は依然厳しい条件
前カードでヒューストン・アストロズに1勝2敗と負け越して迎えた、西地区首位レンジャーズとのレギュラーシーズン最終カード4連戦。第1戦は序盤から両先発が好投し、終盤の劇的なサヨナラ劇でマリナーズが勝利した。
マリナーズ先発は26歳の右腕、成長株のローガン・ギルバート。3回表に、8番のレオディ・タベラス、4回表にはア・リーグ本塁打争いで2位につける4番アドリス・ガルシアに一発を浴びる苦しい立ち上がり。4回裏に主砲フリオ・ロドリゲスの今季32号で1点差に迫るも、その後はあと1本が届かず最終回へ。
1点ビハインドで迎えた9回裏、相手クローザーのアロルディス・チャップマンを攻め満塁の好機を作ると、5番手ジョナサン・ヘルナンデスからキャプテンのJ.P.クロフォードが値千金の逆転サヨナラ2点適時打を放ち、崖っぷちからの劇的勝利。22年ぶりの地区優勝へ首の皮一枚残すとともに、ワイルドカード争いでも進出圏内まで1ゲーム差に肉薄した。
マリナーズが地区優勝するには複雑な条件がある。ひとつは「レンジャーズ4連戦をスイープ」すること。そしてもうひとつが、2位アストロズが明日からのアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦を「2勝1敗」で終えることだ。3チームが「89勝」で並んだ場合に限り、3チーム間の直接対決の勝率でマリナーズが地区優勝を手にする。
ワイルドカード争いもトロント・ブルージェイズを加えた4チームで残り2枠を争う（西地区チームの1つは地区優勝に）近年稀に見る大混戦に。マリナーズが最も厳しい状況に置かれていることに変わりはないが、明日からの残り3試合で奇跡を起こせるか。
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（H.Ariga／SPREAD編集部）
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