【MLB】「史上最高のシーズンを送った事実は消えない」大谷翔平が満票でMVP 米メディア、識者30人にアンケート | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【MLB】「史上最高のシーズンを送った事実は消えない」大谷翔平が満票でMVP 米メディア、識者30人にアンケート

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【MLB】「史上最高のシーズンを送った事実は消えない」大谷翔平が満票でMVP 米メディア、識者30人にアンケート
  • 【MLB】「史上最高のシーズンを送った事実は消えない」大谷翔平が満票でMVP 米メディア、識者30人にアンケート

シーズン終盤を迎え、個人タイトル争いとポストシーズンの行方に関心が集まるなか、米スポーツメディア『The Athletic』は28日(日本時間29日)、識者30人による投票を行い、各賞を独自に選出した。その結果、ア・リーグMVPにはロサンゼルス・エンゼルス大谷翔平が満票で選ばれた。

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■シーガー、ロドリゲスに圧勝

『The Athletic』は「専門家がMVP、サイ・ヤング賞、最優秀監督賞などについて意見を述べる」と題した記事を公開。ライター・編集者ら30人に「誰が受賞すべきか」と尋ね、その結果を掲載した。

ア・リーグMVP部門は、大谷とコーリー・シーガーテキサス・レンジャーズ)、フリオ・ロドリゲスシアトル・マリナーズ)の3人が候補に挙げられ、大谷が満票で選出された。

首位打者のシーガーと30本塁打30盗塁100打点超えを果たしているロドリゲスを寄せ付けず、圧勝。その理由について、日本でもおなじみのサム・ブラム記者は「これは明確な結果。オオタニはケガと無力なエンゼルスのために不運な形でシーズンを終えた。しかし、だからと言って史上最高のシーズンを送った事実を消し去ることはできない。彼は184のOPS+と144のERA+を記録した。(途中で離脱したとはいえ)彼の最大のライバルであるシーガーより多くの試合に出ている」と主張した。

また、レンジャーズ担当のリーバイ・ウィーバー記者も「シーガーやロドリゲスも素晴らしいシーズンを送ったと思う。ただ、防御率3点台前半で100イニング以上投げることができようになるまでは、申し訳ないがオオタニは誰よりも単純に“価値ある選手”だ。ああ、それと彼はシーガーやロドリゲスよりも高いOPSと本塁打数を誇っている」と二刀流で躍動する価値を改めて評価した。

■人々の目をエンゼルスに向けさせた

そのほか、グラント・ブリスビー記者は「弱いチームからMVPを選ぶべきではないという考えはおかしい。オオタニのおかげで人々はエンゼルスに目を向けた。それは価値がないと言えるか」と話し、ここに来て急速に台頭している「MVP選定はチーム成績とリンクさせるべき」という論調を一蹴。

2018年のエンゼルス入団から大谷を見続けているファビアン・アルダヤ記者も「このリストには、オオタニのように投打において高いレベルでプレーできる選手は見当たらない。599打席でOPSが1.000を超えることや、130イニング以上投げてERA+が144であることに対して鈍感になることはできない。それから盗塁も20回記録しているね」と話し、成績面でも敵なしと訴えた。

いずれにせよ、30人におよぶ識者が大谷をMVPに推薦しており、“本投票”でもこの流れは変わらないだろう。

ナ・リーグMVPはアトランタ・ブレーブスのアクーニャJr.が72.4%の得票でトップに立ち、ムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)は27.6%で2位となった。

ア・ナの新人王部門では吉田正尚(ボストン・レッドソックス)と千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)がそれぞれ候補入りしたが、2人とも票は得られなかった。

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文●SPREAD編集部

《SPREAD》
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