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ア・リーグのワイルドカード枠を争う西地区同士の対決、ヒューストン・アストロズとシアトル・マリナーズの3連戦。
25日(日本時間26日)に行われた注目の初戦は、アストロズ先発のジャスティン・バーランダーが好投し、5-1でマリナーズに先勝。ワイルドカード圏内3位(※3位までがPS進出)をキープし、マリナーズとのゲーム差を「1.5」に広げている。
◆【実際の動画】40歳でも剛腕健在!バーランダー8回0/3をわずか3安打…マリナーズ打線が完全に沈黙
■マリナーズは4連敗で崖っぷちに…
前カードでは両チームともに3連敗を喫し、アストロズ0.5ゲーム差リードで迎えたマリナーズとの直接対決。バーランダーとルイス・カスティーヨ、エース対決の初戦はアストロズが序盤からリードを奪い、終始有利な展開で力の差を見せつけた。
アストロズは2回表、相手守備の乱れに付け入り好機を作ると、ホセ・アルトゥーベらの適時打で3点を先制。続く3回表には主砲のヨルダン・アルバレスに一発が飛び出し、追加点を挙げた。投げては40歳の大ベテラン、先発・バーランダーが序盤から圧巻の投球。9回裏、先頭打者に二塁打を許し降板するも、8回0/3を3安打1失点の快投。今季12勝目、マリナーズとの3連戦初戦を白星で飾った。
一方、敗れて4連敗となったマリナーズは今季の自力優勝が消滅。8月は月間21勝と快進撃を見せたが、9月に入り上位陣との対決が続き息切れ状態。2001年以来22年ぶりの地区制覇はもとより、プレーオフ進出も厳しい状況に追い込まれた。
バーランダーは、試合後に現地メディアの取材に応じ「(ニューヨーク・メッツでスタートした)今シーズンは最初からずっと、僕にとって苦難の連続だった」と語るも、「怪我から始まり、自分のメカニックを見つけることができずにいたが、もしかしたら、これがいいきっかけになるかもしれない」と確かな手応えを口にした。
MLB公式『Baseball Savant』の指標を見ると、バーランダーの今季フォーシームの平均球速は94.3マイル(約152キロ)。全盛期と比較すると2、3キロほど減少しており、7月8月で計8勝を挙げるも、かつての支配的な投球に陰りが見え始めている。初球ストライク率もキャリアで初めて60%を割り、メジャー平均を下回った。
40歳になり、輝かしいキャリアが終盤を迎えているバーランダー。シーズン佳境で最高の投球を見せ、プレーオフ進出を大きく後押しした。アストロズは残り5試合、マリナーズとの3連戦に勝ち越せば、2年連続世界一へ大きな第一歩を踏み出せる。
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文●SPREAD編集部
【 #アストロズ 】 ワイルドカードスポット死守に向けジャスティン・バーランダーが熱投!🤩
8回を投げて8奪三振1失点の好投で、同地区ライバル #マリナーズ を圧倒しました🔥
1.5ゲーム差でワイルドカード枠を守ってます💪 pic.twitter.com/dvB0FIcZRO— MLB Japan (@MLBJapan) September 26, 2023