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ニューヨーク・メッツの千賀滉大は21日(日本時間22日)、敵地でのボストン・レッドソックス戦に先発登板。パ・リーグ時代からの好敵手・吉田正尚と直接対決となるも4回裏途中で降雨が激しくなり再開できず、サスペンデッドとなった。
パ・リーグでしのぎを削った2人の侍の対決が、メジャーでもっとも古いボストンのフェンウェイ・パークで再現された。
この対決にはMLB公式SNSも吉田のコメントを引用し注目。「彼は日本における最高の投手」と掲載した。
For the first time in MLB, Masataka Yoshida and Kodai Senga will square off and Yoshida has high praise for the Mets starter. 🇯🇵 pic.twitter.com/fOpzxj8FW0
— MLB (@MLB) July 21, 2023
◆【実際の動画】初回、吉田正尚をぼてぼてのショートゴロに討ち取ったシーン
■お化けフォーク封印の配球から一転
初回、味方の拙守により1点を先制され、一死ランナーなしの場面でいきなり対戦が実現すると、千賀は意表をつき、カーブ、スライダーで2ストライクと吉田を追い込む。3球目のストレートはボールとなるが、4球目は147キロのカットボールを投じ、ここはショートゴロに討ち取った。
千賀は2回、簡単に二死とするも四球、ヒット、ツーベースを許し、ここでも2点を献上。
3回に一死ランナーなしで再び吉田を迎えると、初球のスイーパーを外し1-0。続くカットボールで空振りを奪い、3球目のカットボールをファイルされると、4球目に伝家の宝刀を抜く。135キロのお化けフォークに吉田のバットが空を切り、この対戦は千賀に軍配が挙がった。
2回までの3点を許した千賀だが、3回にはメッツのブランドン・ニモ、4回にはダニエル・ボーグルバックのそれぞれ2ランが飛び出し逆転。勝ち投手の権利を有したまま4回裏一死走者なし、打者アレックス・バーデューゴ、カウント1-2の場面で試合はサスペンデッドとなった。
千賀は3回1/3で63球を投げ3奪三振3失点。22日(同23日)に延期された試合で投げる可能性は低く、8勝目はならず終い。
なお、日本においては吉田が51打数21安打4本塁打12打点、打率.412と得意にしていた。
侍対決は千賀に軍配といった様相ではあったが、思わぬ水入りで、日本のファンにとっては、ちょっと残念な試合だった。
◆【実際の映像】千賀滉大が吉田正尚をお化けフォークで見事三振に仕留めたシーン(全球)
◆千賀滉大、魔球ゴーストフォークを支える“第2の変化球”に手応え 後半戦さらなる飛躍なるか
◆大谷翔平が「パワー・ランキング」打撃部門を3連覇 そして吉田正尚が初のランクイン
文●SPREAD編集部
In their first matchup since facing each other in Japan, Kodai Senga gets Masataka Yoshida to ground out pic.twitter.com/6pRMGJc7eM
— SNY Mets (@SNY_Mets) July 21, 2023
In their only other matchup of the evening, Kodai Senga got Masataka Yoshida to strike out on four pitches pic.twitter.com/RkdrguVqMV
— SNY Mets (@SNY_Mets) July 22, 2023