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シカゴ・カブスの鈴木誠也が18日(日本時間19日)、本拠地でのワシントン・ナショナルズ戦に「2番右翼」で先発出場。6回の第3打席で5試合ぶりの本塁打となる8号ソロを放つなど、この日は6打数4安打と大暴れ。チームの勝利(17-3)に貢献した。4安打は今季初で、打率は.259となった。
◆【実際の映像】「己を信じろ、己の力を信じろ」とエール送られた鈴木誠也の豪快な8号ソロ
■2打席連続タイムリーも放つ
初回の第1打席、左腕パトリック・コービンのシンカーを左前に運んだ鈴木。続く2打席目は空振り三振に倒れたものの、1-3と2点を追う6回1死走者なしで迎えた第3打席、ついに待望の1発が飛び出した。カウント2-2からコービンの投じたスライダーを振り抜くと、打球は左翼スタンドへ一直線。5試合ぶりの本塁打となる8号ソロは、打球速度108.2マイル(約174キロ)、飛距離413フィート(約126メートル)を記録した。
勢いに乗る鈴木は第4打席で右前適時打、そして第5打席でも2打席連続タイムリーとなる中前打を放った。6打席目は空振り三振に終わったものの、この日は6打数4安打の固め打ち。チームも17-3で大勝し、連敗を2で止めた。
9試合ぶりにマルチ安打をマークした鈴木について、デビッド・ロス監督は「今夜の誠也は素晴らしかった。彼はリーグの中でも最高のスイングを持っている」と称賛。7回にソロを放ったパトリック・ウィズダムも「(鈴木は)間違いなく反撃の火付け役となった。彼は特別な選手だ。いつも超ハードなボールを打つ。一緒にいて楽しいし、見ていて楽しい選手だ」と賛辞を贈った。
■公式「徹底的な練習の成果」
5月には5本塁打を打ち、月間OPSも.977を記録するなど好調だった鈴木だが、その後は低迷。6月2日から7月17日までの成績は、打率.198出塁率.268長打率.270という成績で、その間に通算OPSは152ポイントも急落していた。この間の鈴木については、MLB公式サイトも「安定したパワーが必要なカブスにとって、彼は助けにならなかった」と評するほどだった。
しかし、この試合でキャリア初となる3安打をマークしたマイルズ・マストロブオーニが「誠也が毎日行っていることは本当に印象的だよ。彼は適切な方法で仕事を進めている」と話したように、鈴木は復活へ向けて日々修正に取り組んでいた。
MLB公式サイトは「今日の大活躍は、鈴木が不振から抜け出すために行っていた徹底的な練習の結果だ。彼は17日の敗戦後も頭の動きや前足の動きなどフォームを調整し、打席でのパフォーマンスを向上させようとケージ内で練習していた」と記した。
努力が報われ、大爆発した鈴木。ロス監督は「彼はチームにとって重要だ」と強調し、好調維持に期待した。
◆鈴木誠也が後半戦初の豪快第8号ソロを含む4安打と猛打爆発 チーム公式SNSも「己を信じろ」と激勝にエール
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文●SPREAD編集部