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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が10日(日本時間11日)、MLBオールスターゲーム恒例の前日会見「メディア・デー」に臨んだ。
今オフにフリーエージェント(FA)となる大谷には、トレード期限が現地8月1日に迫っていることもあり、去就に関する質問が飛んだが、明言を避けた。11日(同12日)の球宴では「2番DH」で先発することが決まっている。
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■プレーオフへの思い「年々強くなっている」
大谷は自身の去就について明言を避けたものの「プレーオフへの思いは?」と問われると、「年々強くなっていますね。負ければ悔しいし、(ポストシーズンに)行けなかったら悔しいというのはその通りなので。優勝したことがない以上は、優勝したいと思うのが自然だと思います」とコメント。大谷は以前にも「勝てるチームでプレーしたい。ヒリヒリする9月を過ごしたい」と話しており、今回改めて勝利の重要性を強調した。
この前日会見での発言を受けて、米メディア『CBS SPORTS』は「アナハイムでの6年間を経て、二刀流はどこか違う場所へ向かう準備ができているようだ」とレポート。AFP通信なども「プレーオフにどん欲な大谷、FAを視野に“負けるのは最悪”と話した」と伝え、「メジャー移籍後、一度もポストシーズン進出が叶わないことにウンザリしている」と記した。
エンゼルスは今季序盤こそまずまずの成績を残したが、直近10試合では1勝9敗という失速ぶり。最大8あった貯金を使い果たし、借金1に転落。2014年以来となるポストシーズン進出が遠ざかりつつある。
■トレードは「自分でコントロールできない」
大谷は近づくトレード期限について「個人的には気にしていない。(トレードは)自分でコントロールできないこと。自分でコントロールできる試合に集中したい」と述べるにとどめ、FAについても「まだ全然分からない。僕自身、FAになったことがないので。今は自分ができることをしっかりやって、一つでも多くの勝利を手にしたい」と語ったという。
チームの失速ぶりが顕著となった現在、米メディアは早ければ夏のトレードでエンゼルスから去り、シーズン最後までとどまったとしてもオフのFA市場で別れを告げることになると見立てている。勝利を求める大谷は、果たしてどんな道を選ぶのか。プレーとともに去就にも注目が集まっている。
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文●SPREAD編集部