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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は27日(日本時間28日)のシカゴ・ホワイトソックス戦で27、28号アーチを放った。
ア・リーグ本塁打ランキングでトップを独走中だが、22本で2位につけているのが、ホワイトソックスの若き大砲ルイス・ロベルトJr.だ。負傷中のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)に代わる“大谷の新ライバル”として急浮上してきた25歳のプレーに注目が集まっている。
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■メジャー4年目、覚醒のシーズンへ
26日(同27日)のエンゼルス戦で22号本塁打を放ったロベルトJr.は、キューバ出身の25歳。もともと将来を嘱望されていた逸材で、メジャーデビュー前にもかかわらず、2020年にホワイトソックスと6年総額5000万ドル(当時のレートで約63億円)の大型契約を結んで周囲を驚かせた。
特長としては走攻守に優れ、抜群の身体能力を誇る。2020年シーズン途中に昇格すると、いきなりゴールドグラブ賞を受賞するなど1年目から才能を発揮した。しかし、21、22年とも負傷に泣かされ、出場数は100試合に届かず。ただ、体調が整い出場さえすれば、打率は3割前後をマークし、パワーも見せつけていた(21年は68試合で打率.338、13本塁打、43打点。22年は98試合で打率.284、12本塁打、56打点)。
迎えたメジャー4年目の今季は、いよいよ覚醒のシーズンとなりそうで、開幕からケガもなくほぼ全試合出場。現地時間26日に発表された週間MVP(19~25日)も受賞した。この間の成績は打率.444、4本塁打、5打点で、一気に大谷の新ライバルとして台頭してきた。
■「キューバのトラウト」との声も
『MLBネットワーク』で解説を務めるヨンダー・アロンソ氏は、26日(同27日)から始まったエンゼルス・ホワイトソックス4連戦を前に「ロベルトJr.は キューバのマイク・トラウト」と呼んだ。これに反応したMLB公式サイトも「史上最高の選手のひとりに匹敵する素質は確かにある」とし、ア・リーグMVPに3度輝いた現役最強打者に比肩する才能と認めた。
また、同サイトによると2020年に行われたホワイトソックスのファンフェスタにおいて、すでに同僚のエロイ・ヒメネスが「彼は次のトラウト」と呼んでいたという。
ロベルトJr.はトラウトと比較されることについて「光栄だけど、彼はレベルが違う。もし、僕が長い間プレーを続け、今のようなレベルを維持することができたら、いつかはその比較について話すことができるかもしれない。それまではハードワークを続けるだけだ」とコメント。“トラウト2世”の称号にふさわしいかどうか、しばしの猶予を求めた。
ジャッジに代わり、大谷の前に立ちはだかるのか。シカゴの新怪物と二刀流のマッチアップも今季の注目となってきた。
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文●SPREAD編集部