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ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は17日(日本時間18日)、敵地で行われたカンザスシティ・ロイヤルズ戦に「2番DH」で先発出場。第4打席に23号ソロを放ち、4打数1安打2打点の活躍を見せた。
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■逃げ切っていればWC
7回の第4打席、相手投手テイラー・クラークが投じた初球チェンジアップを捉えると、角度30度で上がった打球はセンターへ。打球速度110.0マイル(約177キロ)、飛距離437フィート(約133メートル)の一発となった。14試合連続安打となるメジャー通算150号を放った大谷は、第5打席では四球を選び、4打数1安打2打点1四球で打率を.300とした。
チームはブルペンが崩壊。6点差を追いつかれた上、さらマイク・トラウトに勝ち越し打が飛び出したものの、逆転サヨナラ負けを喫した。
大谷の八面六臂の活躍にすっかり慣れっこになってしまっているが、その成績を今一度冷静に眺めれば、あらためて驚愕する。
まず投げては、6勝、防御率3.29、105奪三振でチームトップ。打っては、273打数82安打で打率.300、23本塁打56打点48得点38四球10盗塁、OBP.385/SLG.626/OPS1.011。このうち打数以外はすべてチームトップ。つまり現時点で大谷はチーム13冠の成績を残している。
現在アメリカン・リーグのワイルドカード争いは、1位にボルチモア・オリオールズ、2位にニューヨーク・ヤンキース、3位にヒューストン・アストロズとなっており、エンゼルスはゲーム差なしの4位につけている(現地17日現在)。この日、逃げ切っていればワイルドカード圏内に浮上しただけに、実に悔しい試合だった。
大谷が語る「ひりひりする9月」を過ごすまで、もうひと息。これが実現すれば大谷のトレードもなく、またオフにチームと再契約の可能性も上がる。勝ち星はエンゼルスと大谷の将来に直結するだけに、オールスターまでなんとかこの勢いを保ちたいところだ。
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文●SPREAD編集部