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26日に高松宮記念(GI、中京芝1200m)を含めたWIN5対象レースが行われる。
JRAが指定する5つのレースで1着馬を当てるWIN5は、過去に5億円超えの高額配当を記録したこともある、まさに夢の馬券。先週は、的中票数231票、払戻金2,350,070円と3週連続の高配当を記録した。
ここでは対象レースの過去10年データをベースに、WIN5を攻略する。
◆【高松宮記念2023予想】過去10年データ・傾向、追い切り、枠順、出走馬、コラム一覧
■WIN1)中山10R・春興Sの狙いは4歳馬
過去10年の脚質傾向では、逃げ【4.2.1.5】、先行【2.5.1.22】、差し【3.2.1.36】、追込【1.1.7.41】で逃げ最多4勝、次点で差しが3勝。直線一気だけでは決まらず、追込は3角付近からのロングスパートが必要となる。差しの場合も4角付近で8番手以内、且つ上がり33秒前半の脚がないと届かない。先行の場合、勝率こそ6.7%だが馬券内を外したのは2021年と13年の2回のみ。これらのデータを考慮すると前目の競馬ができる馬が有利であることが窺える。
別のデータでは4歳馬が【7.4.3.22】勝率19.4%と比較的好走。今年の出走馬から4歳且つ先行馬の条件で絞り込むと、サーマルウインド、デコラシオン、ニシノラブウインク、フィールシンパシーの4頭が狙い目となる。
サーマルウインドデコラシオンニシノラブウインクフィールシンパシー
■WIN2)中京10R・天白川特別はコース実績重視
本レースが中京ダ1900mで開催されるようになったのは2021年から。その為過去10年、3月に中京ダ1900mで行われた2勝クラス全7レースのデータを基に分析していく。
対象期間の脚質データでは逃げ【2.1.2.7】、先行【4.0.3.16】、差し【1.3.1.32】、追込【0.3.1.32】と差し・追込馬は厳しい。21年の天白川特別では1番人気のメイショウコジョウが4角9番手の位置から上がり最速の脚で先頭に迫ったが届かず。逃げたロードリバーサルがそのまま残っている。
差し・追込が上がり3F最速を記録しており、【1.3.0.3】と一歩届かずというレースが多い。逃げ・先行が勝つためには、後方との距離が勝敗のポイントとなりそうだ。
今回の出走馬の中ではヴォルゴグラード、パトリオットラン、トレデマンド、セブンスレター、イシュタルゲートが先行争いをすると予想されるが、7戦の勝利馬を見ると4~5歳馬の牡馬のみとなっている。以上のデータから、狙いはセブンスレター、パトリオットラン、ヴォルゴグラードの3頭に絞られる。
セブンスレターパトリオットランヴォルゴグラード
■WIN3)阪神11R・六甲Sは厳選1頭で勝負
過去の人気傾向では1~5番人気【8.9.8.25】と比較的上位人気馬で決着。昨年も4番人気のエアロロノアが上がり34秒0の末脚で差し切り、2着には2番人気のファルコニア、3着に1番人気のカレンシュトラウスが入る実力通りのレースとなった。
脚質傾向では差しが【6.7.5.46】の最多6勝、複勝率も28.1%と過去10年で馬券内を外したことはない。昨年に至っては上位3頭とも中団から差す競馬で馬券内に入線しており、コースとの相性の良さが窺える。
先行馬が優勝するには好位追走から上がり2位に入る末脚が必要であり、序盤でペースを保ちつつ最終直線で鋭く抜け出せるかが勝負となりそうだ。
上位人気の一角が予想される馬の中で、中団からの競馬が得意なのはアドマイヤハダル、オニャンコポン、グラティアスの3頭。しかし前走・中山芝1800mからの優勝例はなく、この条件に合致するアドマイヤハダルは消しの判断。オニャンコポンも前走・洛陽Sで中団に控えながら上がり6位の34秒3と鋭さを見せられていない。そうなると前走・睦月Sで4角3番手から上がり2位となる33秒8の末脚で2着に入ったグラティアスが最右翼となる。
グラティアス
■WIN4)中山11R・マーチSは前走大敗馬も候補
脚質傾向では逃げ【1.1.0.9】、先行【5.4.3.24】、差し【3.3.7.44】、追込【1.2.1.51】で先行が最多5勝を挙げ、馬券内を逃したのは2013年の一度のみ。差し・追込は、4角手前からマクリ差す傾向が強く、とくに重馬場となった場合は全てマクリが決まっている。昨年も重馬場で行われた本レースで、後方に待機していたメイショウハリオが3角付近から徐々に進出、大外から鋭い末脚を見せ差し切っている。当日は雨予報となっており馬場状態も稍重以上となる可能性が高い。そうなれば前がそう簡単に止まらない。
別のデータを見ると前走・重賞組【4.1.1.28】、OP/リステッド組【4.7.6.65】と勝率では重賞組が勝る。中でも前走・GI組は【3.0.0.5】。前走大敗馬でも巻き返しの可能性は十分にある。
以上のデータから、前走・フェブラリーSで10着に敗れたが昨年の同レースで機動力を見せたケンシンコウと前走・チャンピオンズCで前目の競馬を披露し、昨年のメイショウハリオと同一ローテで挑むハピの2頭を押さえておきたい。
(5)ケンシンコウ(7)ハピ
■WIN5)中京11R・高松宮記念は一点突破
昨年は3連単278万円、19年は3連単449万円と大荒れの可能性を秘めた春のスプリント王決定戦。荒れた2年のレースを振り返ると「実力馬がハイペースでハナを奪うレース」という共通点が存在する。昨年は1番人気のレシステンシアが序盤からハナを奪うと、重馬場ながら出だしの3Fを33秒4という良馬場並の超高速でレースを展開。しかし最終直線の急坂を超えた辺りで失速し、後方から迫ったナランフレグが差し切る結果となった。
また19年も2番人気のモズスーパーフレアが先頭でレースを作ったが、レシステンシアと同じく急坂付近で失速。好位から迫ったミスターメロディーが差し切り、その流れに引っ張られたセイウンコウセイが2着に入るという展開となった。
今年の出走馬の中ではアグリが先頭を走る展開となりそうだが、これまでのレースから積極的にハナを奪いに行くことは考えにくい。そうなると馬場状況に限らず大荒れの展開は見込まれず、比較的安定したレースとなりそうだ。
荒れた2年を除いた過去10年の勝ち馬は、先行が最多4勝、次点で差しが3勝、逃げが1勝となる。逃げは2020年のモズスーパーフレアとなるが、先着したクリノガウディーが降着した上での優勝であるため、実質過去10年での勝ち星はない。その為、逃げ・追込は非常に厳しく、狙いは先行もしくは差しのどちらかとなる。
先行・差しで勝利した馬の傾向を見ると、最終直線で好位から中団に位置し、そこから差し切る展開が多い。その際上がり3F33~34秒の末脚があれば勝率も上がってくる。
他のデータでは前走・シルクロードS組が最多4勝、次点で阪急杯組が3勝。その内前走で上位となった馬が結果を残している。
以上のデータから今回の出走馬で条件に合致するのは、ナムラクレア、ファストフォース、トウシンマカオ、ダディーズビビッドの4頭。その中でも前走・シルクロードSで32秒9の末脚を見せたナムラクレア1点に絞りメインレース攻略に挑む。
(15)ナムラクレア
WIN1:サーマルウインド、デコラシオン、ニシノラブウインク、フィールシンパシーWIN2:セブンスレター、パトリオットラン、ヴォルゴグラードWIN3:グラティアスWIN4:(5)ケンシンコウ、(7)ハピWIN5:(15)ナムラクレア
計24点
◆【高松宮記念/危険な人気馬】重賞ウイナー“2騎斬り” 「GI実績不足が仇となる」
◆【高松宮記念/人気傾向】「3連単100万円超」が過去2回も、今年は上位人気のうち“2頭”を信頼
◆【高松宮記念/前走ローテ】近年は「1400m組」も侮れず、前走完敗馬の巻き返しに警戒
文●塚本元気(SPREAD編集部)
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日付 | メインレース | 結果(人気) | 払戻金 |
---|---|---|---|
3/19 | 阪神大賞典(GII)他 | 4>1>5>2>2 | 235万70円 |
3/12 | 金鯱賞(GII)他 | 1>5>1>2>1 | 74万1550円 |
3/5 | 弥生賞(GII)他 | 1>5>3>8>3 | 1804万1510円 |
2/26 | 中山記念(GII)他 | 1>1>2>2>5 | 7万530円 |
2/19 | フェブラリーS(GI)他 | 3>1>2>2>1 | 5万7020円 |
2/12 | 京都記念(GII)他 | 1>3>4>1>3 | 27万6330円 |
2/5 | 東京新聞杯(GIII)他 | 1>2>1>1>4 | 10万2930円 |
1/29 | シルクロードS(GIII)他 | 1>1>2>2>1 | 2万9690円 |
1/22 | AJCC(GII)他 | 1>9>4>2>4 | 484万8540円 |
1/15 | 日経新春杯(GII)他 | 4>2>5>2>2 | 82万2240円 |
1/9 | フェアリーS(GIII)他 | 1>5>3>11>9 | 3393万2890円 |
1/8 | シンザン記念(GIII)他 | 12>1>5>2>2 | 1316万9410円 |
1/5 | 京都金杯(GIII)他 | 2>2>1>1>5 | 17万9610円 |