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ロサンゼルス・エンゼルスのフィル・ネビン監督が11日(日本時間12日)、大谷翔平の今後の登板スケジュールについて言及した。
まず16日のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準々決勝・イタリア戦に先発。その後WBCでの登板はなく、24日(同25日)にキャンプ地アリゾナ州テンピでのサンディエゴ・パドレス戦でマウンドに上がり、すでに開幕投手を務めることが発表されている30日(同31日)のオークランド・アスレチックス戦に備えるという。MLB公式サイトや米地元紙が伝えている。
■WBCでの登板は準々決勝まで
もともと9日のWBC中国戦に先発した大谷の次回登板は、中6日での16日イタリア戦(準々決勝)が有力視されていたが、ネビン監督の発言もこれを裏付けるものとなった。
大谷は12日の豪州戦後、「次はまだ何も決まっていない」と話し、栗山英樹監督も明言を避けたようだが、ネビン監督は「日本代表のスタッフとは連絡を取り合っている」と主張しており、今後は指揮官が言及した通りのスケジュールで進むことが濃厚となった。
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WBC日本初戦に「3番DH・投手」で先発した大谷翔平(C)ロイター
ネビン監督は24日のパドレス戦登板について「これにより開幕投手を務める30日まで中5日空けることが可能になる」とし、大谷自身もこの日の登板を希望していると話した。シーズン中に想定される登板間隔で開幕戦を迎えることを重視した日程だが、これによりWBC最大の見せ場になると思われた「大谷 vs. マイク・トラウト」のエンゼルス対決は消滅。今後、侍ジャパンと米国が勝ち進み、顔を合わせることになっても、大谷がトラウトに向かって投げ込むシーンはなくなった。
■94年生まれでデビューも一緒
しかし、「トラウタニ対決」が消えたものの、準々決勝で戦うイタリアには同じくエンゼルスのチームメート、デビッド・フレッチャーがおり、こちらの対決ががぜん注目を集めている。米地元紙『オレンジカウンティー・レジスター』のジェフ・フレッチャー記者も「オオタニ対トラウトはなくなったが、準々決勝でオオタニ対フレッチャーが実現」とツイートし、関心度の高さをうかがわせた。
大谷とフレッチャーはともに1994年生まれで、メジャーデビューも同じ2018年。チーム内でも特に仲が良いことで知られており、球団公式Twitterなどは2人が談笑する姿をたびたびアップしているほどだ。
◆【実際の映像】チームメート対決、サンドバルがトラウトを三振に
フレッチャーはWBC開幕前、「ショウヘイは打てるさ」とジョーク交じりに話していたが、果たしてどういう決着を迎えるのか。東京ドームで再会を果たす2人の表情も見逃せない。
なお、プールCではアメリカ対メキシコが行われ、メキシコ代表ととして登板したエンゼルスのパトリック・サンドバルが、トラウトを三振に切って取るなどチームメート対決が話題となっている。
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文●SPREAD編集部
■チームメート対決、サンドバルがトラウトを三振に
Sandy Gets Trouty✅
Patrick Sandoval strikes out teammate (Angels) Mike Trout in the 1st inning of WBC action. 😎🇲🇽🇺🇸#Sandoval #Trout #Angels #MEXvsUSA #WorldBaseballClassic #WBC #VamosMexico pic.twitter.com/iC772j2snM— Anaheim Sports (@AnaheimSports1) March 13, 2023