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米メディア『CBS SPORTS』は6日(日本時間7日)、9日に開幕するワールド・ベースボール・クラシック(WBC)参加国のパワーランキングを発表した。日本は2位に入り、3位米国を上回った。1位にはドミニカ共和国が立った。
■先発ローテーションの充実ぶりを評価
『CBS SPORTS』は「WBCのパワーランキング。米国は連覇を目指し、ドミニカ共和国は圧倒的な強さを見せるはずだ」との見出しで記事を公開。参加20カ国をランク付けした。
侍ジャパンは3位米国を上回る2位にランクイン。「ダルビッシュ有と大谷翔平が投手陣を支えるが、山本由伸、佐々木朗希らもいる」と先発ローテーションを評価。
「先発投手は、プール戦では(球数制限などもあり)それほどインパクトを持たないが、大会終盤になれば5〜6イニングを任されるようになりその時、日本は今大会最高のローテーションを見せつけることになる。これは優勝するための非常に強力な武器だ」と分析した。
打撃面では4番候補の村上宗隆に注目。昨季の打率.318、出塁率.458、長打率.711、56本塁打、134打点という数字を上げ、称賛した。そのほか「大谷はバットでもインパクトを持ち、ここにボストン・レッドソックスの吉田正尚、セントルイス・カージナルスのラーズ・ヌートバーらが加わる」と紹介。
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佐々木朗希(右)と岡本和真 (C) Getty Images
そして、「もう1人見逃せない選手がいる」として名前を挙げたのが岡本和真。「まだ26歳だが、すでに5年連続30本塁打を記録している」と記し、離脱した鈴木誠也(シカゴ・カブス)の穴を埋める右の大砲として期待を寄せた。
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そのほか、侍ジャパンの特長として「素晴らしいチームスピードがあり、質の高い捕手がいる」とした。
■1位ドミニカは「とんでもない」打線
1位のドミニカ共和国については「すべてが完全に充実している」と表現。サイ・ヤング賞のサンディ・アルカンタラやヒューストン・アストロズのクリスティアン・ハビエルらで構成する先発ローテーションに加え、カミロ・ドバルやラファエル・モンテロのようなパワーアームが控えるブルペン陣も評価した。
さらに「先発ラインアップはとんでもない」とし、フリオ・ロドリゲス、フアン・ソト、マニー・マチャド、ラファエル・デバース、ワンダー・フランコ、ジェレミー・ペーニャらの名前を挙げ、「ウラジミール・ゲレーロJr.を失ったことは間違いなく痛手だが、それを補うだけのトップクラスの選手層がここにはある」と断言。非常に強力で全体的にバランスが良く、優れた選手で満たされている状況を説明した。
連覇を狙う米国については「先発ローテーションがネック」と指摘。ランス・リン、アダム・ウェインライト、マイルズ・マイコラス、カイル・フリーランド、ブレイディ・シンガーらで回すことになる先発陣に物足りなさを感じているようだった。
投手陣と比較して、打線はビッグネームがずらり。マイク・トラウトをはじめ、J.T.リアルミュート、ピート・アロンソ、ポール・ゴールドシュミット、ノーラン・アレナド、トレア・ターナー、ムーキー・ベッツらが並ぶ。投手陣を打線がどれだけ援護できるかが、連覇のカギとなりそうだ。
ベスト3を除いたランキングは、20位中国、19位チェコ、18位オーストラリア、17位ニカラグア、16位英国、15位イタリア、14位パナマ、13位コロンビア、12位イスラエル、11位チャイニーズ・タイペイ、10位カナダ、9位キューバ、8位オランダ、7位韓国、6位メキシコ、5位プエルトリコ、4位ベネズエラとなっている。
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文●SPREAD編集部