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3月8日に開幕を迎える野球世界一決定戦ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表・侍ジャパンは25日、福岡ソフトバンク・ホークスとの強化試合にのぞみ、千葉ロッテ・マリーンズの佐々木朗希が先発。2回を3奪三振の無失点と上々の仕上がりを見せた。
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■「まったく別物を投げているような感覚」と佐々木
この佐々木が投げ込んだスライダーには大きな変化が…。
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ソフトバンクとの強化試合に先発した侍ジャパン・佐々木朗希(C)Getty Images
サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有、帰国前から佐々木は、自身のスライダーに納得がいかぬ様子で、ぜひその使い手ダルビッシュに、教えを請いたいと公言していた。これについてダルビッシュは「同じ回転でも曲がるスライダー、曲がらないスライダーがあるのは、どこでどういうふうに身体で投げているかが大事なので、そこを覚えないとダメです。その人(教える人)が何を言っているかよりも、リリースのスローモーションを見せてもらうのが一番」と回答。
実際、侍ジャパンのキャンプ中には、佐々木とともに動画を覗きながら、話し込むダルビッシュの姿が…。
その結果、25日の投球では大きく落ちるスライダーに変化。これについて佐々木は「スライダーの種類というか、同じスライダーでも、まったく別物を投げているような感覚です。回転の仕方というか、大きく曲がるような回転で、空振りがしっかり取れて、カウントを稼ぐときも目線を変えられるようなボールかなと思います」とコメントした。
このスライダーを実際に受けた福岡ソフトバンク・ホークスの甲斐拓也は、「横にきゅっと曲がる今までのスライダーよりは、確実にいいスライダーになっていると思いますし、やっぱりダルさんの存在はかなり大きいなって思います」とその違いを指摘した。
この投球には、ダルビッシュも「自分としてはすごくいいスライダーを投げてるなって思ってたし、以前のスライダーは覚えているので、それに比べたらもちろん、トップレベルのスライダーを投げているけど、本人はもっと横に変化させたいというところで、そういう観点で見るとまだやることはあると思う。それは本人もわかってると思う。でも、試合で投げて三振が取れたということは、すごく嬉しいことだと思います」とその成果を振り返った。
160キロ超えのストレートに伝家の宝刀フォーク、さらにキレを増したスライダーと、佐々木の超絶進化が止まらない。
令和の怪物がWBCで、そのベールを脱ぐ。
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文●SPREAD編集部
#佐々木朗希 投手が2回を打者6人で抑える完璧な投球を披露! @ABEMA で視聴中 https://t.co/S5blRF7BnI #ABEMAで侍ジャパン強化試合 pic.twitter.com/NDg3vkzFxB
— Full-Count フルカウント (@Fullcountc2) February 25, 2023