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「RISE WORLD SERIES / SHOOTBOXING-KINGS 2022」(25日、東京・両国国技館)に出場する、第6代RISEライト級王者・原口健飛の公開練習が行われた。
RISEとシュートボクシング(SB)の有力選手が勢ぞろいする本大会ではGLORYとの対抗戦「RIVALS」も行われ、原口は大将としてセルゲイ・アダムチャック(ウクライナ)と激突する。
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■狙うは「一発で切るような感じの試合」
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公開練習での原口健飛(オフィシャル提供)
通算戦績26戦22勝3敗1分(14KO)を誇る原口は、6月の「THE MATCH 2022」で前K-1スーパー・ライト級王者の山崎秀晃に2ラウンドKO勝利を収めるなどその実力は折り紙付き。しかし8月に行われた「RISE WORLD SERIES OSAKA 2022」ではペットパノムルン・キャットムーカオ(タイ)に判定負けを喫し、RISE世界スーパーライト級王座獲得とはならなかった。
最高のかたちで2022年を締めくくり、再びペットへの“挑戦権”を得るためにも求められるのは勝利のみ。その点においても、元GLORY王者・53戦40勝13敗(15KO)を誇るサウスポーであるアダムチャックとの一戦は最良の舞台だ。原口自身も「やっぱり肩書きある方がモチベーションも上がるし、もちろんグレゴリアンにも勝ってるって聞いたんでかなり強いし、世界的に見ても強いファイターやなってのは誰が見てもわかると思うんで美味しいですね」と標的に照準を合わせている。
今年のテーマを振り返り「今年はもうテーマはパンチで磨いてるんで」と語る原口は、アダムチャック戦を見据えショートの打ち合いに向けた練習を重ねているという。山崎との対戦時期から磨き始めたという拳と、フィジカルで勝る外国人選手を崩す当て勘の融合……原口本人が狙う展開は「フィジカルでカバー出来ないところを狙って、一発で切るような感じの試合」だ。
加えて、KO負けが少ないアダムチャックに対して「KO狙っていかないですよ。倒れない奴に倒しに行っても倒れないんで」と冷静さは失わない。「気持ちは熱くやけど動きは冷静にって感じですね」と語るその口ぶりからも、玄人ファンをうならせる試合を見せてくれそうだ。
「vs.世界に勝ったことがないんで、とりあえずはvs.世界をしっかりと撃破しないといけないと思ってますね。そっからですね」と語った言葉からも、この試合が持つ意味合いの大きさが伝わる。魅惑の蹴才革命児が大将らしいファイトで聖なる夜を締めくくる。
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文●SPREAD編集部