【RIZIN.39】激闘試合予想 無敗クレベル・コイケ vs. 王者・牛久絢太郎は二度目の王座防衛成功か | CYCLE やわらかスポーツ情報サイト

【RIZIN.39】激闘試合予想 無敗クレベル・コイケ vs. 王者・牛久絢太郎は二度目の王座防衛成功か

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【RIZIN.39】激闘試合予想 無敗クレベル・コイケ vs. 王者・牛久絢太郎は二度目の王座防衛成功か
  • 【RIZIN.39】激闘試合予想 無敗クレベル・コイケ vs. 王者・牛久絢太郎は二度目の王座防衛成功か

湘南美容クリニック presents RIZIN.39」は23日、マリンメッセ福岡 A館で開催される。

メインイベントは、第2代フェザー級王者・牛久絢太郎と、RIZIN5戦すべてで一本勝ちの挑戦者クレベル・コイケによるタイトルマッチだ。

ここでは、朝倉未来ヴガール・ケラモフ堀江圭功らツワモノたちがしのぎを削る“群雄割拠”のRIZINフェザー級において、最強を決める一戦「牛久絢太郎 vs. クレベル・コイケ」の勝敗予想を届けたい。

◆【RIZIN.39】10月23日 対戦カード、試合結果、中継情報一覧

■総合力が高い王者とフィニッシュ率93.3%の寝技師

DEEPとRIZINの二冠王者牛久はスイッチヒッターでありオールラウンダー。相手選手の分析や戦術に長け、打撃は体幹を生かした“一発”があるものの、単打が多くフィニッシュ率は30%と高くない。DEEPのタイトルマッチでは、元王者・弥益ドミネーター聡志の仕掛けた腕十字やアームロックを冷静に対処しベルトを奪取した。

対するクレベルは“柔術界の鬼神”と恐れられるグラップラー。30勝5敗のうち一本勝ちが26回とフィニッシュ率は驚異の93.3%を誇り、柔軟性と長い手足を生かした極め力の強い寝技が強み。打撃は荒いがダウンを奪う威力もあり、相手を削り自分のフィールドに引きずり込む。むやみに追撃できない点も、クレベル特有の強さだ。

■「絶対に寝技にはハマらない」クレベル対策の真意は

この試合の見どころは、牛久の「クレベル対策」だ。対戦相手に合わせファイトスタイルを変える牛久が、フェザー級最強説もあるクレベルに、どのような戦術で臨むのか。作戦を固めるがゆえに、1ラウンド目からフェイントで相手の反応を見たり、意識を逸らすための布石を打つ可能性が高く、試合が進むにつれ対策の全容が見えてくるだろう。

牛久のセコンドを務める元DEEP同級王者の横田一則氏は「絶対に寝技にはハマらない、耐えずに逃げる」とコメント。ここに、その「クレベル対策」のヒントが隠されている気がしてならない。

クレベルの試合を観察すると、あることに気付く。試合中、自身のセコンド前からほとんど離れないのだ。今までの一本勝ちは、ほとんどが自陣のコーナー前。とくに朝倉未来戦は、セコンドのいるコーナーへ追い込もうとする動きが一段と顕著だった。前回の萩原戦後に「改善することはあっても、自分のスタイルは負けるまで変えない」と口にしており、セコンドの指示を聞きながら慎重に試合を運ぶだろう今回のタイトルマッチも、同様の動きが予想される。

クレベルが移動する方向や動きを読むことができれば、対戦相手を追い込みたいのか、誘い込みたいのかがわかる。つまり、打撃が単打か連打か、タックルやクラッチを仕掛けてくるタイミングかどうか、クレベルの戦術が予想できるようになる。

横田氏が口にした「対策」がまったく異なる可能性は当然あるが、この視点から試合観戦してみるのも面白いはずだ。クレベルが敵陣営に入り込んだ時、弱点が露呈するのか、あるいはより“鬼神”と化するのか、新たな一面を見てみたい思いもある。

■早期決着かフルラウンドか、両者の思惑が交錯する攻防

1ラウンド開始のゴングが鳴ると、クレベルがタッチを求め牛久を自陣に誘い込む。クレベルはローキックで牛久の前足を削りながら、セコンドのいるコーナーへと牛久を誘おうと動く。一方の牛久はサウスポー構えから、時にオーソドックスへスイッチしながら間合いを調整。寝技を警戒しながらも、クレベルがハイキックもしくは連打を放った際には、カウンターで応戦する。

牛久は1ラウンド目から警戒されているであろう“ヒザ蹴り”や「クレベル対策」に向けたフェイントを挟みつつ、相手の出方を窺い、フルラウンドで戦う想定で深追いはしないだろう。対して、早期に決着をつけたいクレベルは、自ら打撃の連打やタックル、クリンチなどで仕掛けていく展開になると予想する。

牛久はその後もカウンターを狙い、クレベルも自陣へ引き込み組み付こうと動く。牛久のカウンターが当たりダウンを奪うことができれば、「クレベル対策」のある牛久は組み付きを恐れず追撃できるだろう。そうなれば、一皮むけた牛久が連打でKO勝ちを収める可能性は充分ありそうだ。

牛久曰く「スタミナが一番の武器」。3ラウンドまでいけばスタミナの差は歴然であり、体力面で優位に立つ牛久のパワーを抑えきれる体力はクレベルには残っていないはず。牛久が得意のタックルで防戦一方のクレベルからテイクダウンを奪い一本勝ちを決める可能性もあるだろう。もちろん、些細なミスがクレベルの前では命取りになる。それでも試合は牛久が自分のやりたい試合を貫いて判定勝ち、二度目の王座防衛成功と見た。

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文●工藤愛梨(SPREAD編集部)

《SPREAD》
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