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ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジは20日(日本時間21日)、本拠地でのピッツバーグ・パイレーツ戦に「1番右翼」で先発出場。9回の第5打席に左中間への60号ソロを放った。この一打で1927年から34年間、MLB最多記録だった野球の神様ベーブ・ルース(ヤンキース)の60本に並び、61年以降37年間、最多記録だったロジャー・マリス(ヤンキース)の61本まであと「1」に迫った。
◆【実際の映像】アーロン・ジャッジ60号、「ルースに並んだ」とスタジム大熱狂
マリスの記録は98年、マーク・マグワイア(カージナルス)に破られ、また2001年にはバリー・ボンズがシーズン73本の最多記録を打ち立てたが、ステロイド時代の産物と見られ、いまだにマリスの記録を「本当のMLB記録」とささやく関係者も多い。マリスの61本は現在もアメリカン・リーグ記録となっている。
■ジャッジの本塁打から逆転勝利
大谷と熾烈なMVP争いを繰り広げるライバル・ジャッジがついにメジャー史上6人目の大台に到達した。
4-8の4点ビハインドで迎えた9回の第5打席、ジャッジは5番手ウィル・クロウが投じた5球目のシンカーを捉えると打球は左翼スタンドへ。打った瞬間から、観客総立ちで盛り上がりを見せる場内で大歓声を浴びながらダイヤモンドを一周した。歴史的な大台到達となった一発は、飛距離430フィート(約131メートル)、打球速度111.6マイル(約180キロ)だった。
先頭打者を務めたジャッジが本塁打を放ち本拠地に熱狂を呼び覚ますと、味方打線が爆発。続く2番リゾが二塁打、3番トレースも四球で出塁。4番ドナルドソンが右前打で満塁にすると、2017年シーズン59発の実績を持つ指名打者ジアンカルロ・スタントンがグランドスラムをスタンドに叩き込み、逆転に成功。
試合は最終回に5点を挙げ、巻き返したヤンキースが9-8で勝利。ジャッジはこの試合で4打数1安打で打率.316。打率でもリーグ1位に浮上したジャッジは60本塁打、128打点とともに3部門でトップとなり三冠王獲得が現実味を帯びてきた。
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文●SPREAD編集部