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スペインの各メディアは、久保健英が来季、レアル・ソシエダでプレーする可能性が高まっていると連日、報じている。
まずスペインのサッカーサイト『Defensa Central』は26日、久保が2022-23シーズンをバスク地方サン・セバスチャンを本拠地とするレアル・ソシエダでプレーする可能性が高いと報道。久保を完全移籍の形でチームに迎え入れたいレアル・ソシエダとあくまでもレンタル契約を望んでいるレアル・マドリードとの間で、意見の相違があるため、いまだに両チームで交渉が続いているとしている。
■各メディアが久保建英の移籍先について報じる
地元スポーツ紙『SPORT』デジタル・サイトは28日、2024年の6月30日までマドリードと契約のある久保について「契約最終年になる前まで、今季だけは再度レンタル契約の形で他チームでプレーさせたい」と考えていると報じ、マドリード側は今季も久保のレンタル契約にこだわっている点を裏付けした。
また、レアル・ソシエダの地元メディアある『El Desmarque Gipzukoa』は27日、すでにソシエダが久保の獲得に向けて、マドリードと交渉中であることを明らかにした。やはりレンタル契約か完全移籍かという問題で、両クラブが交渉を重ねていることを伝えている。
ただし、いくつかの他スペイン・メディアでは、レアル・ソシエダは条件次第で久保のレンタル契約を受け入れると指摘する報道もある。こうした状況から、久保が来季はレアル・ソシエダでプレーする可能性は高いものの、その契約形態については、不透明となっている。
レアル・マドリードは7月8日からシーズン前合宿をスタートさせる。そのため、この数日で久保の来季のプレー先が明らかになる可能性が高い。 完全移籍なのかレンタルなのか、いずれにせよ「レアル・ソシエダ久保建英」誕生の可能性が高まっていると見てよさそうだ。
◆スペイン・バスクの古豪、レアル・ソシエダによる久保建英獲得の動き 現地紙一連の報道
◆久保建英がレアルマドリードを去る日 2024年までの契約ながらプレー先見通せず
◆久保建英、来季レアルマドリードでのプレーは困難か 6月の移籍市場が山場
文・對馬由佳理(スペイン在住)