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牝馬限定の愛知杯は、過去10年で1~3番人気が【3-2-2-20】。2桁人気の穴馬の激走が後を絶たない波乱含みの重賞で、2020年には単勝1桁台の人気馬が1頭も馬券に絡めず、9→5→11番人気の決着で3連単は59万8800円を記録した。
昨年の1着馬マジックキャッスルと2着馬ランブリングアレーや19年2着馬ノームコアといった、後にGI・ヴィクトリアマイルで馬券内に好走する馬を出す出世レースでもある。つまり、マイル実績やレース内容の見極めが「穴馬」発掘のポイントとなる。
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■アナザーリリック
NHKマイルC7着、秋華賞7着とGIでは惨敗が続き、重賞では格下感は否めないものの、2走前の3勝クラス・佐渡Sでは後方一気で突き抜け圧勝するなど爆発力を秘めた馬。
新馬戦以降、テンションの高さに課題を残していたが、前走の秋華賞では中団でしっかり折り合っていたように、気性面での成長が見受けられた。
右手前で走る印象もあり、右回りの阪神から中京へのコース替わりはプラス材料となる。デビュー以降継続騎乗となる津村騎手も今年の中山金杯では9番人気のタガノディアマンテを4着に導いているだけに穴をあける気配は十分にある。
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著者プロフィール
山田剛(やまだつよし)●『SPREAD』編集長元・競馬月刊誌の編集長で、現在はスポーツの未来を読みとくメディア『SPREAD』の編集長。1995年マイルCSの16番人気2着メイショウテゾロの激走に衝撃を受けて以来、穴馬予想を追求し続けている。「ウマ娘」はゴールドシップ推し。